受動態の基本|be動詞+過去分詞の作り方をわかりやすく解説

受動態とは?

受動態とは、**「〜される」「〜された」**のように、動作を受ける側を主語にして表す文です。

まずは、能動態と受動態を比べてみましょう。

●能動態

Tom cleans the room.

トムはその部屋を掃除します。

●受動態

The room is cleaned by Tom.

その部屋はトムによって掃除されます。

能動態では、動作をする Tom が主語です。

一方、受動態では、動作を受ける the room が主語になっています。

能動態
Tom → cleans → the room
「トムが部屋を掃除する」

受動態
The room → is cleaned → by Tom
「部屋がトムによって掃除される」

つまり、同じ出来事でも、どちらを中心に伝えるかによって文の形が変わります

受動態の基本形は「be動詞+過去分詞」

受動態は、次の形で作ります。

《主語+be動詞+過去分詞》

たとえば、playの過去分詞はplayedなので、is playedとすると「行われる・演奏される」という受動の意味になります。

writeの過去分詞はwrittenなので、is writtenとすると「書かれる」という意味になります。

English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。
This book is read by many students.
この本は多くの学生に読まれています。

受動態では、一般動詞をそのまま使うのではなく、必ず過去分詞にするのがポイントです。

▼よく使う過去分詞

原形過去形過去分詞意味
useusedused使う
cleancleanedcleaned掃除する
makemademade作る
writewrotewritten書く
speakspokespoken話す
knowknewknown知る
buildbuiltbuilt建てる
seesawseen見る

規則動詞では過去形と過去分詞が同じものが多いですが、write → written、speak → spokenのような不規則動詞は過去分詞の形を覚える必要があります。

▼不規則動詞や動詞の活用について詳しく学ぶ
一般動詞の過去形(規則動詞・不規則動詞)
一般動詞の活用

能動態から受動態への書き換え方

能動態を受動態にするときは、次のように考えると分かりやすくなります。

●能動態

Tom uses this computer.

トムはこのコンピューターを使います。

この文では、
・Tom:主語
・uses:動詞
・this computer:目的語

です。

受動態では、能動態の目的語を主語にします。

① 目的語を主語にする

Tom uses this computer.

This computer

② 動詞を「be動詞+過去分詞」にする

uses

is used

③ 必要なら「by+動作をする人」を付ける

Tom

by Tom

完成すると、

Tom uses this computer.
トムはこのコンピューターを使います。
This computer is used by Tom.
このコンピューターはトムによって使われます。

となります。

be動詞は主語に合わせて変える

受動態でも、be動詞は主語に合わせて使い分けます。
現在形なら、基本的に am・is・are を使います。

主語be動詞
IamI am invited.
he / she / itisShe is invited.
単数名詞isThe room is cleaned.
you / we / theyareThey are invited.
複数名詞areThese rooms are cleaned.

▼be動詞のam・is・areの使い分けについて詳しく学ぶ
be動詞の基本

「by+人」で動作をした人を表す

「誰によって〜されたのか」を表したい場合は、by+人を使います。

《be動詞+過去分詞+by+人》

という形です。

This picture was painted by my father.
この絵は父によって描かれました。
The cake was made by Emma.
そのケーキはエマによって作られました。

ただし、受動態だからといって必ずbyを使うわけではありません。

byを使わない受動態も多い

「誰がしたのか」が重要ではない場合や、誰がしたのか分からない場合は、by以下を省略できます。

English is spoken in many countries.
英語は多くの国で話されています。
解説

「誰が英語を話しているか」をわざわざ示す必要はありません。

My bike was stolen.
私の自転車が盗まれました。
解説

誰が盗んだのか分からないため、by以下を付けません。

受動態は、動作をした人よりも、動作を受けたものを中心に伝えたいときによく使われます。

そのため、by以下がない受動態も非常に多くあります。

受動態の否定文

受動態を否定文にするときは、be動詞のあとにnotを置きます。

《主語+be動詞+not+過去分詞》

This room is not used.
この部屋は使われていません。
These books are not sold here.
これらの本はここでは販売されていません。

受動態の否定文だからといって、do notやdoes notを使うわけではありません。

受動態にはbe動詞があるため、be動詞をそのまま否定文にすると考えましょう。

受動態の疑問文

受動態を疑問文にするときは、be動詞を主語の前に出します。

《be動詞+主語+過去分詞 ~?》

Is English spoken in Canada?
カナダでは英語が話されていますか?
Are these computers used every day?
これらのコンピューターは毎日使われていますか?

答えるときもbe動詞を使います。

Is English spoken in Canada?

→ Yes, it is.
はい、話されています。

→ No, it isn’t.
いいえ、話されていません。

受動態にできるのは基本的に目的語を取る動詞

受動態を理解するときに重要なのが、目的語の存在です。

能動態の目的語を受動態の主語にするため、基本的には目的語を取る他動詞が受動態になります。

たとえば、
Tom opened the door.
では、the doorが目的語です。

そのため、
The door was opened by Tom.
という受動態を作れます。

一方、

He arrived at the station.
のarriveは目的語を取らない自動詞です。

そのため、
× The station was arrived by him.
のような受動態にはできません。

受動態を使うのはどんなとき?

文法的に受動態を作れるからといって、いつでも受動態を使うわけではありません。
特に次のような場合に使われます。

誰がしたのか分からないとき

My wallet was stolen.

私の財布が盗まれました。

解説

犯人が分からないため、動作を受けたmy walletを主語にしています。

誰がしたのか重要ではないとき

This building was built in 2000.

この建物は2000年に建てられました。

解説

「誰が建てたか」よりも、建物について説明することが重要です。

動作を受けるものを中心に伝えたいとき

English is used around the world.

英語は世界中で使われています。

解説

Englishについて説明したいので、受動態が自然です。

能動態と受動態はどちらを使えばいい?

能動態と受動態は、どちらか一方が正しいというものではありません。

誰・何を中心に伝えたいのかで使い分けます。

伝えたいこと適した形
誰が行動したか能動態
何がされたか受動態
行為者が分からない受動態
行為者が重要ではない受動態

Tom wrote this letter.

トムがこの手紙を書きました。

解説

Tomを中心に伝えています。

This letter was written by Tom.

この手紙はトムによって書かれました。

解説

this letterを中心に伝えています。

単純に「〜される=受動態」と暗記するだけではなく、何を主語にして伝えたいのかを考えることが大切です。

✏️ 練習問題

次の問題に答えましょう。

問題1
次の文を受動態にしましょう。

Tom uses this computer.

問題2
( )に適切なbe動詞を入れましょう。

These rooms( )cleaned every day.

問題3
次の文を否定文にしましょう。

This book is used in class.

問題4
次の文を疑問文にしましょう。

English is spoken in Canada.

問題5
次の英文の間違いを直しましょう。

This room cleaned every day.

問題6
次のうち、受動態にできる文を選び、受動態にしましょう。

A.Tom opened the window.
B.Tom arrived at the station.

回答を見る

1.This computer is used by Tom.
能動態の目的語 this computer を主語にして、uses を is used に変えます。

2.are
主語 These rooms が複数形なので、are を使います。

3.This book is not used in class.
be動詞 is のあとに not を置きます。

4.Is English spoken in Canada?
be動詞 is を主語 English の前に出します。

5.This room is cleaned every day.
受動態は「be動詞+過去分詞」で作るため、is が必要です。

6.A.The window was opened by Tom.
open は目的語 the window を取るため受動態にできます。arrive は目的語を取らない自動詞なので、基本的に受動態にはできません。

📚️まとめ

・受動態の基本は「be動詞+過去分詞」
・能動態の目的語が、受動態では主語になる
・動作をした人は「by+人」で表せる
・誰がしたか重要でなければby以下は省略できる
・否定文は「be動詞+not+過去分詞」
・疑問文はbe動詞を主語の前に出す
・基本的に目的語を取る他動詞が受動態になる

まずは**「be動詞+過去分詞」**という基本形を確実に覚えましょう。

現在・過去・未来などによって受動態の形がどう変わるのかは、「受動態の時制と助動詞」で詳しく解説します。

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