不定詞の形容詞的用法|「〜するための・〜すべき」の使い方をわかりやすく解説

不定詞には、名詞を後ろから説明する形容詞的用法があります。

基本的には「〜するための」「〜すべき」などと訳し、どの名詞について説明しているのかを見つけることがポイントです。

この記事では、不定詞の形容詞的用法の基本から、目的関係・主語関係・同格関係まで、例文を使ってわかりやすく解説します。

不定詞の形容詞的用法とは?

不定詞の形容詞的用法とは、「to+動詞の原形」が名詞を説明する使い方です。

基本の形は、

《名詞+to+動詞の原形》

となります。

I have a lot of homework to do.
私にはやるべき宿題がたくさんあります。
I need something to drink.
私は何か飲み物が必要です。

最初の文では、to doが前にあるhomeworkを説明しています。

homework ← to do

「どんな宿題?」
→「やるべき宿題」

このように、名詞を詳しく説明しているため「形容詞的用法」と呼ばれます。

形容詞的用法は名詞の後ろに置く

英語では通常、形容詞は名詞の前に置きます。

a beautiful flower
美しい花


しかし、不定詞が名詞を説明するときは、名詞の後ろに置きます。

something to eat
何か食べるもの

a book to read
読む本

a place to visit
訪れる場所

She has many books to read.
彼女には読む本がたくさんあります。
We need a place to stay.
私たちは滞在する場所が必要です。

形容詞的用法を見つけたら、
「to不定詞が直前の名詞を説明していないか」
を確認してみましょう。

名詞と不定詞の「目的関係」

形容詞的用法で特によく使われるのが、前の名詞が不定詞の動詞の目的語にあたる関係です。

I have some homework to do.
私にはやるべき宿題があります。
She wants something to eat.
彼女は何か食べるものを欲しがっています。

最初の文では、

do homework
宿題をする

という関係があります。

つまり、

homework ← to do
のhomeworkは、doの目的語にあたります。

同じように、

eat something
何かを食べる

という関係があるため、somethingとto eatにも目的関係があります。

よく使われる形

表現日本語訳
something to eat何か食べるもの
something to drink何か飲むもの
a book to read読む本
homework to doやるべき宿題
a question to ask尋ねる質問
a letter to write書く手紙
✕ よくある間違い

✕ I have homework to do it.

○ I have homework to do.

この文ではhomeworkがすでにdoの目的語にあたるため、さらにitを置く必要はありません。
do homework
という関係を意識すると分かりやすくなります。

名詞と不定詞の「主語関係」

前にある名詞が、不定詞の動作をする主語にあたる場合もあります。

I need someone to help me.
私は誰か助けてくれる人が必要です。
She was the first person to arrive.
彼女は最初に到着した人でした。

最初の文では、

someone helps me
誰かが私を助ける

という関係があります。

つまり、someoneがhelpという動作をする側です。

someone → to help me

このように、前の名詞が不定詞の意味上の主語になる関係を主語関係と考えることができます。

名詞と不定詞の「同格関係」

名詞とto不定詞が、ほぼ同じ内容を表すこともあります。

He made a decision to study abroad.
彼は留学する決断をしました。
She has a plan to start her own business.
彼女には自分の事業を始める計画があります。

たとえば、

a decision to study abroad

では、「決断」=「留学すること」

という関係になっています。

to study abroadがdecisionの具体的な内容を説明しています。このような関係を同格関係といいます。

よく使われる名詞

名詞意味
decision決定・決断a decision to go
plan計画a plan to travel
chance機会a chance to learn
opportunity機会an opportunity to study
promise約束a promise to help

ただし、すべてを細かく分類できるようになる必要はありません。

まずは**「名詞+to不定詞」の形を見つけて、to不定詞がその名詞を説明している**と理解することが大切です。

前置詞が必要になる場合

形容詞的用法では、to不定詞の最後に前置詞が必要になることがあります。

I need a chair to sit on.
私は座るための椅子が必要です。
She is looking for a house to live in.
彼女は住むための家を探しています。

なぜonやinが必要なのかは、元の表現を見ると分かります。

sit on a chair
椅子に座る

live in a house
家に住む

このonやinは、形容詞的用法になっても必要です。

something・anythingなど+to不定詞

something・anything・nothingなどの代名詞も、to不定詞で後ろから説明できます。

表現日本語訳
something to eat何か食べるもの
anything to do何かすること
nothing to say何も言うことがない
Do you have anything to drink?
何か飲み物はありますか?
I have nothing to say.
私は何も言うことがありません。

これらもすべて、to不定詞が前の語を後ろから説明しています。

形容詞的用法の見分け方

不定詞を見つけたら、直前に名詞があるかを確認してみましょう。

たとえば、

I have a book to read.では、a book ← to read となり、to readがbookを説明しています。
そのため、形容詞的用法です。

一方、

I want to read this book.では、to readはwantの目的語になっています。
「読むことを望む」→「読みたい」という関係なので、こちらは名詞的用法です。

例文用法
I want to read this book.名詞的用法
I have a book to read.形容詞的用法
✏️ 練習問題

問題1|次の英文を日本語に訳しましょう。

I have a lot of homework to do.

回答を見る

私にはやるべき宿題がたくさんあります。

to doが前のhomeworkを説明しています。

問題2|次の英文で、to不定詞が説明している語を答えましょう。

I want something to drink.

回答を見る

something

to drinkがsomethingを後ろから説明し、「何か飲むもの」という意味になります。

問題3|次の英文の間違いを直しましょう。

I have a book to read it.

回答を見る

I have a book to read.

bookがすでにreadの目的語にあたるため、itは必要ありません。

問題4|空欄に適切な前置詞を入れましょう。

I need a chair to sit(   ).

回答を見る

on

「椅子に座る」はsit on a chairなので、onが必要です。

問題5|太字部分は「名詞的用法」「形容詞的用法」のどちらでしょうか?

She has many books to read.

回答を見る

形容詞的用法

to readが前のbooksを説明しているため、形容詞的用法です。

📚️まとめ

不定詞の形容詞的用法では、to不定詞が名詞を後ろから説明する働きをします。

・基本の形は「名詞+to+動詞の原形」
・「〜するための」「〜すべき」「〜する」などと訳す
・名詞と不定詞には目的関係・主語関係・同格関係などがある
・something・anything・nothingなどもto不定詞で説明できる
・sit onやlive inなど、必要な前置詞を忘れない
・用法を見分けるときは「to不定詞が何を説明しているか」を確認する

まずは、「名詞+to不定詞」を見つけたら、to不定詞が前の名詞を説明していないか確認する習慣をつけましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました