自動詞と他動詞|目的語の有無・見分け方・使い分けをゼロからわかりやすく解説

自動詞と他動詞の違い

まずは、基本の違いを確認しましょう。

種類目的語基本の形
自動詞不要S+VHe smiled.
他動詞必要S+V+OI like music.

自動詞は、動詞だけで文の意味が成立します。

●自動詞

He smiled.

彼はほほ笑みました。

一方、他動詞は目的語を取ります。

●他動詞

I like music.

私は音楽が好きです。

この文では、musicが「何を好きなのか」にあたる目的語です。

目的語とは?

自動詞と他動詞を理解するには、目的語の意味を確認しておきましょう。

目的語とは、動作の対象になる「何を」「誰を」にあたる部分です。

I read a book.

私は本を読みます。

この文では、

・I:主語
・read:動詞
・a book:目的語


です。

「何を読むの?」と考えると、a bookが目的語だと分かります。

自動詞とは?

自動詞は、目的語を取らずに使える動詞です。

たとえば、

・go
・come
・arrive
・sleep
・smile
・laugh
・happen
・exist

などがあります。

He smiled.

彼はほほ笑みました。

The baby slept.

その赤ちゃんは眠りました。

どの文も、動詞の後ろに目的語がなくても意味が成立しています。

自動詞の後ろに場所や時間を置くことはある

自動詞は目的語を取らないからといって、動詞の後ろに何も置けないわけではありません。

場所・時間・方法などの情報を加えることはできます。

She lives in Tokyo.

彼女は東京に住んでいます。

They arrived at the station.

彼らは駅に到着しました。

He slept for eight hours.

彼は8時間眠りました。

in Tokyo、at the station、for eight hoursは目的語ではなく、場所や時間を補足する表現です。

自動詞の後ろには前置詞が必要になることがある

自動詞の後ろに名詞を続けたい場合、前置詞が必要になることがあります。

たとえば、arriveは自動詞です。

They arrived at the station.

彼らは駅に到着しました。

the stationをそのまま置くことはできません。

✕ They arrived the station.
○ They arrived at the station.
彼らは駅に到着しました。

arriveは目的語を直接取れないため、atなどの前置詞が必要です。

▶前置詞について詳しく学ぶ
 「前置詞」のページへ→

他動詞とは?

他動詞は、目的語を取る動詞です。

たとえば、

・like
・have
・use
・read
・buy
・visit
・discuss
・reach

などがあります。

I like music.

私は音楽が好きです。

She bought a bag.

彼女はバッグを買いました。

music と a bag が目的語です。

他動詞の後ろには前置詞を置かない

他動詞は、目的語を直接取ることができます。

そのため、日本語の感覚で余計な前置詞を入れてしまうと間違いになります。

We visited Kyoto.

私たちは京都を訪れました。

visitは他動詞なので、visit+目的語 の形です。

✕ We visited to Kyoto.
○ We visited Kyoto.

visitの後ろにtoは必要ありません。

自動詞と他動詞の見分け方

自動詞と他動詞を見分けるときは、次の順番で確認すると分かりやすいです。

① 「何を?」「誰を?」と聞けるか

たとえば、

I read a book.

readに対して、「何を読むの?」と聞けます。
答えはa bookなので、readは他動詞です。

一方、

He slept.sleep

に対して、「何を眠るの?」とは言えません。
そのため、sleepは自動詞です。

② 名詞を直接後ろに置けるか

他動詞なら、目的語となる名詞を直接置けます。

I like music.

一方、

自動詞では前置詞が必要になる場合があります。

I listened to music.
私は音楽を聴きました。


listenは自動詞なので、musicを直接置かず、toを使います。

③ 辞書で確認する

自動詞・他動詞は、意味だけで完全に判断できるとは限りません。

辞書では、

自動詞:vi
他動詞:vt


などと表示されることがあります。

新しい動詞を覚えるときは、意味だけでなく、自動詞か他動詞かも一緒に確認すると使いやすくなります。

日本語では似ていても英語では使い方が違う

ここはかなり重要です。

日本語では似た意味でも、英語では自動詞・他動詞の違いによって語順が変わります。

arriveとreach

どちらも「到着する」という意味があります。

arriveは自動詞です。

We arrived at the station.

私たちは駅に到着しました。

reachは他動詞です。

We reached the station.

私たちは駅に到着しました。

listenとhear

listenは基本的に自動詞として使い、toが必要です。

I listen to music.

私は音楽を聴きます。

hearは他動詞として目的語を直接取れます。

I heard a strange sound.

私は奇妙な音を聞きました。

lookとsee

lookは「見る」という動作を表し、対象を示すときはatを使います。

Look at this picture.

この写真を見てください。

seeは他動詞として目的語を直接取ります。

I saw the picture.

私はその写真を見ました。

自動詞と他動詞の両方で使える動詞

動詞の中には、自動詞・他動詞の両方で使えるものもあります。

open

●自動詞

The door opened.

ドアが開きました。

この文では、The door自体が開いています。

●他動詞

Tom opened the door.

トムはドアを開けました。

この文では、the doorがopenedの目的語です。

同じopenでも、文の中での使い方によって自動詞・他動詞が変わります。

change

●自動詞

The weather changed.

天気が変わりました。

●他動詞

She changed her plan.

彼女は予定を変更しました。

このように、
同じ動詞でも目的語があるかないかによって使い方が変わることがあります。

自動詞と他動詞は文型にも関係する

自動詞と他動詞は、英語の文型とも深く関係しています。

自動詞は第1文型でよく使われる

Birds fly.

鳥は飛びます。

この文は、S+Vなので第1文型です。

flyは目的語を取らない自動詞です。

他動詞は第3文型でよく使われる

I like music.

私は音楽が好きです。

この文は、S+V+Oなので第3文型です。

likeは目的語musicを取る他動詞です。

ざっくり考えると、

・自動詞 → S+V
・他動詞 → S+V+O


という関係が見えます。

ただし、実際には補語を取る動詞や、目的語を2つ取る動詞などもあるため、すべてがこの2パターンだけではありません。

前置詞が必要な自動詞を覚えよう

自動詞では、特定の前置詞とセットで使うものが多くあります。

動詞よく使う形意味
listenlisten to ~~を聴く
looklook at ~~を見る
arrivearrive at / in ~~に到着する
waitwait for ~~を待つ
belongbelong to ~~に属する

前置詞を付けない他動詞も覚えよう

反対に、日本人が前置詞を入れやすい他動詞もあります。

他動詞正しい形
visitvisit Kyoto
discussdiscuss the problem
reachreach the station
enterenter the room
marrymarry him

日本語の「~に」「~と」「~について」に引っ張られて前置詞を付けないよう注意しましょう。

✏️ 練習問題

Q1. 次の動詞が、自動詞・他動詞のどちらとして使われているか答えてください。

① He smiled.
② I read a book.
③ She arrived at the station.
④ We visited Kyoto.
⑤ The door opened.
⑥ Tom opened the door.

回答を見る

① 自動詞
He smiled.
彼はほほ笑みました。
smileの後ろに目的語がありません。

② 他動詞
I read a book.
私は本を読みました。
a bookが目的語です。

③ 自動詞
She arrived at the station.
彼女は駅に到着しました。
arriveは自動詞なので、atを使っています。

④ 他動詞
We visited Kyoto.
私たちは京都を訪れました。
Kyotoが目的語です。

⑤ 自動詞
The door opened.
ドアが開きました。
目的語はありません。

⑥ 他動詞
Tom opened the door.
トムはドアを開けました。
the doorが目的語です。

Q2. 次の英文の間違いを直してください。

⑦ I listened music.
⑧ We arrived the station.
⑨ She visited to Osaka.
⑩ They discussed about the problem.
⑪ He reached at the airport.

回答を見る

⑦ I listened to music.
私は音楽を聴きました。

⑧ We arrived at the station.
私たちは駅に到着しました。

⑨ She visited Osaka.
彼女は大阪を訪れました。

⑩ They discussed the problem.
彼らはその問題について話し合いました。

⑪ He reached the airport.
彼は空港に到着しました。

📚️まとめ

自動詞と他動詞の一番大きな違いは、目的語を取るかどうかです。

まずは、
・自動詞は目的語を取らない
・他動詞は目的語を取る
・自動詞の後ろでは前置詞が必要になることがある
・他動詞は目的語を直接取る
・arrive at ~ と reach ~ のように、似た意味でも使い方が違う
・openやchangeのように、自動詞・他動詞の両方で使える動詞もある
・自動詞は第1文型、他動詞は第3文型と関係が深い
・動詞は日本語訳だけでなく「後ろの形」まで覚える
という点を押さえておきましょう。

特に、
listen to ~
arrive at ~
visit ~
discuss ~

のような形をセットで覚えると、前置詞のミスをかなり減らせます。


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