can・couldの基本
can と could は、「〜できる」という能力を表すだけでなく、許可・依頼・可能性などにも使われる助動詞です。
《主語 + can / could + 動詞の原形》
| 助動詞 | 主な意味 |
| can | 〜できる |
| could | 〜できた |
助動詞の後ろには、必ず動詞の原形を置きます。
I can swim.
私は泳ぐことができます。
canの後ろには、動詞の原形 swim を置きます。
She could play the piano when she was five.
彼女は5歳のとき、ピアノを弾くことができました。
過去の能力を表すときはcouldを使えます。
主語がhe・she・itでも、canやcouldの形は変わりません。
また、can・couldの後ろに置く動詞にも三単現の s は付きません。
× She can swims.
○ She can swim.
canの使い方①「〜できる」
canの最も基本的な意味は、**能力を表す「〜できる」**です。
《can + 動詞の原形》
I can speak English.
私は英語を話すことができます。
Tom can cook very well.
トムはとても上手に料理できます。
My sister can play the guitar.
私の姉はギターを弾くことができます。
どの文でも、canの後ろにはspeak・cook・playという動詞の原形が置かれています。
主語がTomやMy sisterのような三人称単数でも、canや後ろの動詞の形は変わりません。
canの否定文
「〜できない」と表すときは、canの後ろに not を付けます。
《主語 + cannot / can’t + 動詞の原形》
can notと2語で書くこともありますが、通常は cannot と1語で書きます。
短縮形は can’t です。
I can’t swim.
私は泳げません。
She cannot drive.
彼女は車を運転できません。
canの否定文では、一般動詞の否定文のようにdo notやdoes notを使いません。
canの後ろに直接notを付けるだけで否定文になります。
canの疑問文
canを使った疑問文では、canを主語の前に移動します。
《Can + 主語 + 動詞の原形 ~ ?》
Can you swim?
あなたは泳げますか?
Can she speak English?
彼女は英語を話せますか?
疑問文でも、canの後ろには動詞の原形を使います。
そのため、主語がsheでも speak にsは付きません。
canを使った疑問文への答え方
| 質問 | Yesの答え | Noの答え |
| Can you swim? | Yes, I can. | No, I can’t. |
| Can she cook? | Yes, she can. | No, she can’t. |
質問で使われている動詞を繰り返さなくても、
Yes, I can. / No, I can’t. と短く答えることができます。
canの使い方②「〜してもよい」
canは能力だけではなく、許可「〜してもよい」を表すこともできます。
また、
《Can I ~ ?》の形にすると、
「〜してもいいですか?」
と相手に許可を求めることができます。
You can use my computer.
私のパソコンを使ってもいいですよ。
Can I open the window?
窓を開けてもいいですか?
canの使い方③「〜してくれますか」
相手に何かをお願いするときにも使います。
《Can you ~ ?》「〜してくれますか?」
Can you help me?
手伝ってくれますか?
Can you speak more slowly?
もう少しゆっくり話してくれますか?
Can you ~ ? は、もともと「あなたは〜できますか?」という形ですが、会話では相手への依頼としてよく使われます。
能力を尋ねているのか、依頼しているのかは文脈によって判断します。
canの使い方④「〜することがある」
canには、一般的に起こりうる可能性を表す使い方もあります。
日本語では、「〜することがある」「〜になりうる」などと訳します。
This road can be dangerous at night.
この道は夜には危険なことがあります。
Anyone can make mistakes.
誰でも間違えることがあります。
ここでのcanは能力ではありません。
「そのようなことが起こる可能性がある」という、一般的な可能性を表しています。
couldとは?
couldはcanと関係の深い助動詞です。
主に次の3つの使い方があります。
| 用法 | 意味 |
| 過去の能力 | 〜できた |
| 丁寧な依頼 | 〜していただけますか |
| 可能性 | 〜かもしれない |
couldの使い方①「〜できた」
couldは、過去の能力を表すときに使います。
「昔は〜できた」という、過去に持っていた能力を表します。
I could swim when I was six.
私は6歳のとき泳ぐことができました。
She could speak English when she was young.
彼女は若いころ英語を話すことができました。
どの文も、過去に持っていた能力について述べています。
couldの後ろでも、canと同じように動詞の原形を使います。
canとcouldの違い
能力を表す場合、canとcouldの基本的な違いは時間です。
| 助動詞 | 時間 | 意味 |
| can | 現在 | 〜できる |
| could | 過去 | 〜できた |
I can play the piano.
私はピアノを弾くことができます。
I could play the piano when I was ten.
私は10歳のときピアノを弾くことができました。
現在できることにはcan、過去にできたことにはcouldを使うのが基本です。
過去の「実際にできた」はwas / were able toを使うことがある
couldは、過去に持っていた一般的な能力を表すときによく使います。
一方、「ある特定の場面で、実際に何かをすることができた」という場合には、was / were able to が使われることがあります。
When I was a child, I could swim well.
子どものころ、私は上手に泳ぐことができました。
子どものころに持っていた一般的な能力なのでcouldを使っています。
I was able to catch the last train.
私は終電に間に合うことができました。
「そのとき実際に終電に間に合った」という特定の場面での成功なので、was able toが使われています。
初心者の段階では、
・過去の一般的な能力 → could
・特定の場面で実際にできた → was / were able to
と整理すると分かりやすいです。
couldの使い方② 丁寧な依頼
《Could you ~ ?》「〜していただけますか?」
は、相手に丁寧にお願いするときによく使います。
Could you help me?
手伝っていただけますか?
このcouldは過去を表しているわけではありません。
canよりも少し控えめな表現にすることで、相手への丁寧な依頼になります。
Can youとCould youの違い
Can you ~ ? と Could you ~ ? は、どちらも相手への依頼に使えます。
主な違いは丁寧さです。
| 表現 | 意味 | ニュアンス |
| Can you ~ ? | 〜してくれますか? | 一般的・カジュアル |
| Could you ~ ? | 〜していただけますか? | より丁寧 |
Can you close the door?
ドアを閉めてくれますか?
Could you close the door?
ドアを閉めていただけますか?
どちらも依頼として使えますが、Could you ~ ? のほうが丁寧で控えめな印象になります。
そのため、
Could you help me?
を「あなたは私を手伝うことができましたか?」と訳さないように注意しましょう。
couldの使い方③「〜かもしれない」
couldは、可能性を表すこともできます。
この場合は、「〜かもしれない」「〜という可能性がある」という意味になります。
It could rain tonight.
今夜は雨が降るかもしれません。
これらのcouldは過去ではなく、現在や未来についての可能性を表しています。
couldの否定文
couldの否定形は could not です。
短縮形は couldn’t です。
《主語 + could not / couldn’t + 動詞の原形》
I couldn’t sleep last night.
私は昨夜眠れませんでした。
She couldn’t come to the party.
彼女はパーティーに来ることができませんでした。
canと同じように、couldの後ろにnotを付けるだけで否定文になります。
couldの疑問文
couldを使った疑問文も、canと同じようにcouldを主語の前に置きます。
《Could + 主語 + 動詞の原形 ~ ?》
Could you swim when you were five?
あなたは5歳のとき泳げましたか?
このcouldは過去の能力を尋ねています。
Could you help me?
手伝っていただけますか?
このcouldは丁寧な依頼です。
can・couldの使い分け
canとcouldの主な使い方をまとめると、次のようになります。
| 用法 | can | could |
| 現在の能力 | 〜できる | ― |
| 過去の能力 | ― | 〜できた |
| 許可 | 〜してもよい | 控えめな表現で使うことがある |
| 依頼 | 〜してくれますか? | 〜していただけますか? |
| 可能性 | 〜することがある | 〜かもしれない |
特に重要なのは、couldはcanの過去形としてだけ使われるわけではないという点です。
まずは能力を表すcan・couldを覚え、そのあとに許可・依頼・可能性の使い方を覚えると整理しやすくなります。
can・couldの使い方を確認しましょう。
問題1
次の日本語を英語にしてください。
私は英語を話すことができます。
問題2
次の日本語を英語にしてください。
私は子どものころ速く走ることができました。
問題3
次の文を否定文にしてください。
She can swim.
問題4
次の文を疑問文にしてください。
Tom can play the guitar.
問題5
より丁寧な依頼になるように、空欄に適切な語を入れてください。
( )you help me?
問題6
次の英文を日本語にしてください。
It could rain tomorrow.
問題7
次の英文の間違いを直してください。
She can speaks English.
問題8
canとcouldのどちらが適切か選んでください。
When I was five, I(can / could)swim.
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問題1
I can speak English.
私は英語を話すことができます。
問題2
I could run fast when I was a child.
私は子どものころ速く走ることができました。
問題3
She can’t swim.
彼女は泳げません。
問題4
Can Tom play the guitar?
トムはギターを弾くことができますか?
問題5
Could
Could you help me?
手伝っていただけますか?
問題6
明日は雨が降るかもしれません。
このcouldは過去ではなく、可能性を表しています。
問題7
She can speak English.
彼女は英語を話すことができます。
canの後ろには動詞の原形を置きます。
問題8
could
When I was five, I could swim.
私は5歳のとき泳ぐことができました。
過去の能力なのでcouldを使います。
📚️まとめ
can・couldの重要なポイントは次のとおりです。
・canは現在の能力「〜できる」を表す
・canは許可や依頼にも使える
・can・couldの後ろには動詞の原形を置く
・couldは過去の能力「〜できた」を表す
・Could you ~ ? は丁寧な依頼を表す
・couldには「〜かもしれない」という可能性の意味もある
・couldは必ずしも過去を表すわけではない
まずはcan=現在できる、could=過去にできたという基本を理解し、そのあとに許可・依頼・可能性へ広げて覚えていきましょう。


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