目的語を2つ取る動詞とは?
一般的な他動詞は、目的語を1つ取ります。
I like music.
私は音楽が好きです。
この文では、musicが目的語です。
一方、
She gave me a book.
彼女は私に本をくれました。
では、
me:私に
a book:本を
の2つの目的語があります。
このように、「人」と「物」の2つを目的語として取る動詞があります。
代表的なものには、
・give
・show
・tell
・teach
・send
・lend
・buy
・make
などがあります。
第4文型「S+V+O+O」
目的語を2つ取る文は、基本的に第4文型になります。
第4文型の基本語順は、
《主語(S)+動詞(V)+人(O)+物(O)》
です。
My father gave me a watch.
父は私に腕時計をくれました。
この文では、
・My father:S
・gave:V
・me:O
・a watch:O
です。
最初の目的語meは人、2つ目の目的語a watchは物を表しています。
基本は「人+物」の順番
第4文型では、基本的に 人 → 物 の順番で置きます。
She showed me(人) the picture(物).
彼女は私にその写真を見せました。
Tom sent me(人) an email(物).
トムは私にメールを送りました。
第4文型は、「誰に?」→「何を?」の順番で考えると分かりやすいです。
第4文型は第3文型に書き換えられる
第4文型の文は、多くの場合、前置詞toまたはforを使って第3文型に書き換えることができます。
●第4文型
She gave me a book.
彼女は私に本をくれました。
●第3文型
She gave a book to me.
彼女は私に本をくれました。
つまり、 人+物 から、物+to / for+人 に変わります。
toを使う動詞
「物が人のところへ移動する」イメージを持つ動詞では、toを使うものが多くあります。
代表的な動詞は次のとおりです。
| 動詞 | 意味 |
| give | 与える |
| show | 見せる |
| tell | 伝える |
| send | 送る |
| lend | 貸す |
| teach | 教える |
| hand | 手渡す |
| pass | 渡す |
— give —
She gave me a present.
彼女は私にプレゼントをくれました。
She gave a present to me.
彼女は私にプレゼントをくれました。
— show —
He showed us the picture.
彼は私たちにその写真を見せました。
He showed the picture to us.
彼は私たちにその写真を見せました。
forを使う動詞
「人のために何かをする」という意味を持つ動詞では、forを使うものが多くあります。
代表的なものは次のとおりです。
| 動詞 | 意味 |
| buy | 買う |
| make | 作る |
| cook | 料理する |
| get | 手に入れる |
| choose | 選ぶ |
| find | 見つける |
— buy —
My father bought me a bike.
父は私に自転車を買ってくれました。
My father bought a bike for me.
父は私のために自転車を買ってくれました。
— make —
She made me dinner.
彼女は私に夕食を作ってくれました。
She made dinner for me.
彼女は私のために夕食を作ってくれました。
toとforの違い
迷ったときは、次のイメージで整理すると分かりやすくなります。
| 前置詞 | イメージ | 代表例 |
| to | 人へ渡す・伝える | give、show、send |
| for | 人のためにする | buy、make、cook |
たとえば、
・give a book to Tom
なら、「本がTomのところへ移動する」イメージです。
一方、
・buy a book for Tom
なら、「Tomのために本を買う」という意味です。
tellとsayの違い
目的語を2つ取る動詞で特に注意したいのが、tellとsayです。
tell
tellは、 tell+人+内容 の形を取れます。
She told me the truth.
彼女は私に真実を話しました。
say
sayは基本的に、say+内容+to+人 という形です。
She said something to me.
彼女は私に何か言いました。
tellは人を直接後ろに置けますが、sayでは通常toが必要です。
explainは第4文型にできない
ここも間違いやすいポイントです。
「説明する」という意味のexplainは、
explain+物+to+人 の形を使います。
She explained the problem to me.
彼女は私にその問題を説明しました。
explainは、giveやtellのように**「人+物」の第4文型にはできません。**
introduceも「人+物」にはしない
introduceも同じように、通常は第4文型にしません。
She introduced Tom to me.
彼女は私にトムを紹介しました。
✕ She introduced me Tom.
とはしません。
「人に何かをする」という意味だからといって、すべての動詞が第4文型を取れるわけではありません。
動詞ごとに使える語順を覚える必要があります。
目的語が代名詞の場合
第4文型では、人を表す目的語に代名詞を使うことがよくあります。
| 主格 | 目的格 |
| I | me |
| you | you |
| he | him |
| she | her |
| we | us |
| they | them |
She gave him a book.
彼女は彼に本をあげました。
Tom showed us the picture.
トムは私たちにその写真を見せました。
動詞の後ろに置かれる「人」は目的語なので、目的格を使います。
第4文型と第3文型は意味がほぼ同じ
次の2文は、基本的にほぼ同じ意味です。
・She gave me a book.
・She gave a book to me.
どちらも、「彼女は私に本をくれました」という意味です。
ただし、文の焦点や自然さには多少違いがあります。
一般的に、give me a bookのような第4文型は、
短く自然でよく使われます。
一方、give a book to meでは、
a bookを先に出したり、to meを強調したりできます。
初心者の段階では、まずどちらも同じ内容を表せると理解できれば十分です。
「人+物」がすべて第4文型とは限らない
第4文型では2つの目的語がありますが、
単に名詞が2つ続けば第4文型というわけではありません。
たとえば、
They call him Ken.
彼らは彼をケンと呼びます。
この文では、
・him:目的語
・Ken:補語
です。
him=Ken の関係が成り立つため、第5文型です。
一方、
・She gave him a book.
では、
him ≠ a book なので、目的語が2つある第4文型です。
第4文型では、人 ≠ 物です。
第5文型では、目的語=補語という関係が成り立ちます。
第4文型を見分ける方法
英文を見たときは、次の順番で考えましょう。
たとえば、
My mother bought me a new bag.
なら、
① 動詞を探す
→ bought
② 「誰に?」を探す
→ me
③ 「何を?」を探す
→ a new bag
したがって、S+V+O+Oの第4文型です。
さらに、
My mother bought a new bag for me.
と書き換えられることも確認できます。
Q1. 次の文の「人」と「物」にあたる目的語を答えてください。
① She gave me a book.
② Tom showed us the picture.
③ My father bought me a bike.
回答を見る
①
人:me
物:a book
②
人:us
物:the picture
③
人:me
物:a bike
Q2. 次の文をtoまたはforを使って書き換えてください。
④ She sent me a letter.
⑤ My mother made me lunch.
⑥ He showed her the photo.
回答を見る
④
She sent a letter to me.
彼女は私に手紙を送りました。
sendはtoを使います。
⑤
My mother made lunch for me.
母は私のために昼食を作ってくれました。
makeはforを使います。
⑥
He showed the photo to her.
彼は彼女にその写真を見せました。
showはtoを使います。
Q3. 次の英文の間違いを直してください。
⑦ She gave a present me.
⑧ He bought a book to me.
⑨ She said me the truth.
⑩ He explained me the problem.
回答を見る
⑦
She gave me a present.
⑧
He bought a book for me.
⑨
She told me the truth.
または、
She said the truth to me.
⑩
He explained the problem to me.
📚️まとめ
目的語を2つ取る動詞では、
基本的に主語+動詞+人+物という第4文型を使います。
特に重要なのは、
・第4文型はS+V+O+O
・基本語順は「人+物」
・give・show・sendなどはtoを使って書き換えられる
・buy・make・cookなどはforを使って書き換えられる
・toは「人へ」、forは「人のために」というイメージ
・tellは「tell+人+内容」
・sayは基本的に「say+内容+to+人」
・explainは「explain+内容+to+人」
・動詞によって第4文型にできるかどうかが異なる
という点です。


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