関係詞の発展|what・非制限用法・複合関係詞をわかりやすく解説

関係代名詞のwho・which・thatや、関係副詞のwhen・whereなどを理解したら、次は関係詞の発展表現を学びましょう。

関係詞には、what・非制限用法・前置詞+関係代名詞・複合関係詞など、より幅広い表現があります。

この記事では、それぞれの意味と使い方を例文とともに分かりやすく解説します。

1.関係代名詞whatとは?

関係代名詞whatは、「〜すること・もの」という意味を表します。

who・which・thatとの大きな違いは、what自体に先行詞が含まれていることです。

つまり、

what = the thing(s) which

と考えることができます。

This is what I wanted.
これは私が欲しかったものです。

what I wantedは、the thing which I wanted とほぼ同じ意味になります。

ポイント

what = 先行詞+関係代名詞

what I want
= the thing that I want
= 私が欲しいもの

whatの前に先行詞は置かない

whatにはすでに先行詞の意味が含まれているため、前に先行詞を置くことはできません。

よくある間違い

× This is the thing what I wanted.
○ This is what I wanted.
○ This is the thing that I wanted.

what自体に「もの」という先行詞の意味が含まれているため、the thingとwhatを重ねて使うことはできません。

2.whatを使った重要表現

whatには、よく使われる決まった表現があります。

what S is|現在のS

what S isで「現在のS・今のS」という意味を表します。

Hard work made him what he is today.
努力が彼を今日の彼にしました。

what S used to be|以前のS

what S used to beは「以前のS」を表します。

The town is very different from what it used to be.
その町は以前の姿とは大きく異なっています。

what is called|いわゆる

**what is called ~**は「いわゆる〜」という意味です。

He is what is called a genius.
彼はいわゆる天才です。

3.制限用法と非制限用法

関係詞には、制限用法と非制限用法があります。
大きな違いは、コンマ「,」の有無だけではなく、関係詞節がどのような情報を加えているかです。

制限用法|どの人・物なのかを限定する

制限用法では、関係詞節が先行詞を特定するために必要な情報になります。

The students who studied hard passed the exam.
一生懸命勉強した生徒たちは試験に合格しました。

この文では、「生徒全員」ではなく、一生懸命勉強した生徒に限定しています。

非制限用法|補足情報を加える

非制限用法では、すでに特定されている人や物に追加の情報を加えます。

関係詞の前にコンマを置きます。

My father, who lives in Osaka, is a doctor.
私の父は、大阪に住んでいるのですが、医者です。

My fatherはすでに誰なのか分かっています。

who lives in Osakaは「どの父親か」を限定するのではなく、大阪に住んでいるという補足情報を加えています。

違いをチェック

制限用法
→ 先行詞を限定するために必要な情報
→ コンマなし

非制限用法
→ 先行詞に補足情報を加える
→ コンマあり

4.非制限用法ではthatを使わない

非制限用法では、関係代名詞thatは使えません。

人ならwho、人以外ならwhichなどを使います。

My car, which I bought last year, is very comfortable.
私の車は、去年買ったものですが、とても快適です。
注意

非制限用法ではthatを使うことはできません。

× My car, that I bought last year, …
○ My car, which I bought last year, …

また、非制限用法の関係代名詞は、目的格であっても省略しません。

5.文全体を受けるwhich

非制限用法のwhichは、直前の名詞だけではなく、前の文全体を受けることがあります。

He passed the exam, which surprised everyone.
彼は試験に合格し、そのことはみんなを驚かせました。

このwhichはexamを指しているのではありません。
「彼が試験に合格したこと」全体を指しています。

ポイント

, which ~は、前の文全体を受けて「そのことは〜」という意味を表すことがあります。

6.前置詞+関係代名詞

関係代名詞が前置詞の目的語になる場合、前置詞+whom / whichの形を作ることができます。

人|前置詞+whom

The woman to whom I spoke was very kind.
私が話しかけた女性はとても親切でした。

これは、次のように表すこともできます。

The woman who I spoke to was very kind.
私が話しかけた女性はとても親切でした。

人以外|前置詞+which

This is the house in which I grew up.
これは私が育った家です。

これは関係副詞whereを使って、

This is the house where I grew up.

とすることもできます。

注意

前置詞の直後ではthatを使うことはできません。

× the person to that I spoke
○ the person to whom I spoke

7.複合関係詞とは?

関係詞に**-ever**がついたものを「複合関係詞」といいます。

代表的なものには、次のような表現があります。

複合関係詞主な意味
whoever〜する人は誰でも
whichever〜するものはどちらでも
whatever〜するものは何でも
whenever〜するときはいつでも
wherever〜するところはどこでも
howeverどんなに〜でも / どのように〜しても

whoever・whichever・whateverは複合関係代名詞、whenever・wherever・howeverは複合関係副詞として扱われます。

8.whoever|〜する人は誰でも

whoeverは「〜する人は誰でも」という意味を表します。

Whoever wants to join is welcome.
参加したい人は誰でも歓迎です。

whoeverは、anyone who ~ に近い意味になります。

9.whatever・whichever

whatever|〜するものは何でも

whateverは「〜するものは何でも」という意味を表します。

You can choose whatever you like.
好きなものは何でも選べます。

whichever|どちらでも・どれでも

whicheverは、限られた選択肢の中から「どちらでも・どれでも」という意味を表します。

Choose whichever you prefer.
好きなほうをどちらでも選んでください。
whateverとwhicheverの違い

whatever → 特に範囲を限定せず「何でも」
whichever → 限られた選択肢から「どれでも」

10.whenever・wherever

whenever|〜するときはいつでも

Come and see me whenever you want.
いつでも好きなときに会いに来てください。

wherever|〜するところならどこでも

I will follow you wherever you go.
あなたがどこへ行っても、私はついていきます。

11.however|どんなに〜でも

howeverにはいくつかの使い方がありますが、複合関係詞では、

however+形容詞・副詞+S+V

の形で「どんなに〜でも」を表す使い方が重要です。

However busy you are, you should get enough sleep.
どんなに忙しくても、十分な睡眠をとるべきです。
語順に注意

however+形容詞・副詞+主語+動詞

However busy you are, …
= どんなにあなたが忙しくても…

12.複合関係詞の「譲歩」の意味

複合関係詞には、「〜であっても」という譲歩を表す使い方もあります。

Whatever happens, don’t give up.
何が起こっても、あきらめないでください。
Whoever calls, don’t answer the phone.
誰から電話がかかってきても、電話に出ないでください。

同じwhateverでも、

whatever you like
→ あなたが好きなものは何でも

whatever happens
→ 何が起こっても

のように、文の中での働きによって訳し方が変わります。

13.関係詞の発展表現を整理

ここまでの重要ポイントを整理してみましょう。

表現ポイント
what先行詞を含み「〜するもの・こと」
非制限用法コンマを使って補足情報を加える
, which前の文全体を受けることがある
前置詞+whom人を表す
前置詞+which人以外を表す
whoever〜する人は誰でも
whatever〜するものは何でも
whichever〜するものはどれでも
whenever〜するときはいつでも
wherever〜するところはどこでも
howeverどんなに〜でも

14.練習問題

ここまで学習した内容を確認してみましょう。

✏️ 練習問題

問題1|空欄に適切な語を入れましょう。

This is(   )I wanted.

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what
「私が欲しかったもの」という意味なので、先行詞を含む関係代名詞whatを使います。

問題2|空欄に適切な関係代名詞を入れましょう。

My brother,(   )lives in Tokyo, is a teacher.

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who
My brotherに補足情報を加える非制限用法です。先行詞が人なのでwhoを使います。非制限用法ではthatは使えません。

問題3|空欄に適切な関係代名詞を入れましょう。

This is the house in(   )I grew up.

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which
前置詞inの後ろに置く関係代名詞で、先行詞the houseは人以外なのでwhichを使います。

問題4|空欄に適切な複合関係詞を入れましょう。

You can choose(   )you like.

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whatever
「好きなものは何でも」という意味なのでwhateverを使います。

問題5|空欄に適切な複合関係詞を入れましょう。

(   )busy you are, you should get enough sleep.

回答を見る

However
「どんなに忙しくても」という意味です。「however+形容詞+主語+動詞」の語順になります。

15.まとめ

関係詞には、who・which・when・whereなどの基本表現だけでなく、さまざまな発展表現があります。

・whatは先行詞を含み「〜するもの・こと」を表す
・非制限用法は、先行詞に補足情報を加える
・非制限用法ではthatを使わない
・whichは前の文全体を受けることがある
・前置詞の後ろではwhom・whichを使える
・whoever・whateverなどの複合関係詞は「誰でも・何でも」などを表す
・複合関係詞には「〜しても」という譲歩の使い方もある

すべてを一度に暗記するより、まずはwhat・非制限用法・複合関係詞の3つを押さえ、それぞれの例文から使い方を身につけていきましょう。

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