分詞構文は、接続詞を使った文を、現在分詞や過去分詞を使って簡潔に表す文法です。
一見難しそうですが、基本の作り方を理解すれば、英文の意味をつかみやすくなります。
この記事では、分詞構文の作り方、5つの代表的な意味、否定形・完了形・受動態、独立分詞構文まで、例文と日本語訳を使って解説します。
1. 分詞構文とは?
分詞構文とは、分詞を使って「〜するとき」「〜なので」「〜しながら」などの意味を表す表現です。
まずは、次の2つの英文を比較しましょう。
1つ目は接続詞 When を使った文です。
2つ目では、When I saw her が Seeing her に変わっています。
このように、接続詞を使った節を分詞を使って簡潔に表すことがあります。
分詞構文は、前後の内容をつなぎ、時間・理由・状況などを表します。ただし、接続詞を使った文と必ず同じニュアンスになるわけではありません。
2. 分詞構文の作り方
基本的な分詞構文は、次の手順で作ります。
when・because・ifなどの接続詞を省略します。
接続詞のある節と主節の主語が同じ場合は、 接続詞のある節の主語を省略します。
接続詞のある節の動詞を 現在分詞(〜ing)にします。
次の英文で確認しましょう。
When を省略します。
2つの節で共通している主語 I を省略します。
walked を walking に変えます。
3. 分詞構文の5つの意味
分詞構文には、主に次の5つの意味があります。
| 意味 | 日本語訳の目安 |
| 時 | 〜するとき |
| 理由 | 〜なので |
| 条件 | 〜すれば |
| 譲歩 | 〜だけれども |
| 付帯状況・連続動作 | 〜しながら・そして〜 |
ただし、分詞の形だけで意味が決まるわけではありません。 前後の文脈から判断します。
① 時「〜するとき」
ある出来事が起こったときの状況を表します。
Walking homeは「家に歩いて帰っているとき」という時間的な状況を説明しています。
② 理由「〜なので」
主節の出来事が起こった理由を表します。
Feeling tiredは、早く寝た理由を説明しています。
③ 条件「〜すれば」
条件を表す分詞構文もあります。ただし、基本的な時・理由の用法に比べると、使える文脈は限られます。
この文では、Turning to the rightが「右に曲がれば」という条件を表しています。
④ 譲歩「〜だけれども」
予想に反する内容を表すこともあります。
危険を知っているにもかかわらず挑戦する、という対比から譲歩の意味になります。
なお、譲歩を明確に伝えたい場合は、Althoughなどの接続詞を使う方が分かりやすいこともあります。
⑤ 付帯状況・連続動作「〜しながら・そして〜」
主節の動作と同時に起こっていることや、続いて起こる動作を表します。
1つ目は同時進行、2つ目は連続する動作を表しています。
4. 分詞構文の否定形
分詞構文を否定するときは、分詞の前にnotやneverを置きます。
》not / never + 現在分詞
5. 完了形の分詞構文
分詞構文が表す出来事が、主節の出来事より前に起こったことを明確に示したい場合は、完了形を使います。
》Having + 過去分詞
1つ目では、宿題を終えたことが外出より前に起こっています。
先に起こる: 宿題を終える
↓
後に起こる: 外出する
ただし、先に起こった出来事でも、順序が明らかな場合は通常の現在分詞を使うことがあります。
過去の出来事だから必ずHaving+過去分詞になるわけではありません。
6. 受動態の分詞構文
「〜される」「〜された」という受動の意味を表す場合は、過去分詞を使うことがあります。
過去分詞で始まる形
Writtenの前には、Beingが省略されていると考えられる場合があります。
一方、受動の出来事が主節より前に起こったことを明確に示す場合は、次の形を使えます。
Having been + 過去分詞
警告を受けたことが、注意して行動したことより前に起こっています。
7. 独立分詞構文とは?
通常の分詞構文では、分詞の意味上の主語と主節の主語が同じです。
一方、2つの主語が異なる場合、分詞の前に独自の主語を残すことがあります。これを独立分詞構文といいます。
1つ目では、分詞構文側の主語はThe weather、主節の主語はweです。
2つ目も、Timeとweで主語が異なります。
8. 分詞構文の重要表現
分詞構文に関連する、よく使われる慣用表現も覚えておきましょう。
| 表現 | 意味 |
| generally speaking | 一般的に言えば |
| strictly speaking | 厳密に言えば |
| judging from ~ | 〜から判断すると |
| speaking of ~ | 〜と言えば |
| considering ~ | 〜を考慮すると |
これらは、通常の分詞構文とは異なり、主節の主語と分詞の意味上の主語が一致しない場合でも使われる定型表現です。
問題1|空欄に適切な語を入れましょう。
( )along the street, I met an old friend.
Walking / Walked
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Walking
「通りを歩いていると、旧友に会った」という意味です。 I自身が歩いているため、現在分詞Walkingを使います。
問題2|空欄に適切な語を入れましょう。
( )feeling well, she stayed home.
Not / No
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Not
「体調がよくなかったので、彼女は家にいた」 という意味です。 分詞構文を否定するときは、 分詞の前にNotを置きます。
問題3|空欄に適切な語を入れましょう。
( )finished my homework,
I went out.
Having / Being
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Having
「宿題を終えたので、外出した」 という意味です。 宿題を終えたことが外出より前に起こっているため、 完了形の分詞構文 「Having+過去分詞」を使います。
問題4|空欄に適切な語を入れましょう。
( )in simple English,
this book is easy to read.
Writing / Written
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Written
「やさしい英語で書かれているので、 この本は読みやすい」という意味です。 本は書かれる側なので、 過去分詞Writtenを使います。
問題5|空欄に適切な語を入れましょう。
Time( ), we will visit the museum.
permitting / permitted
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permitting
「時間が許せば、博物館を訪れる」 という意味です。 Time permittingは独立分詞構文で、 「時間が許せば」という定型的な表現です。
📚️まとめ
分詞構文は、分詞を使って時間・理由・条件などを簡潔に表す文法です。
・基本形は現在分詞(〜ing)で始める。
・意味は時・理由・条件・譲歩・付帯状況など、文脈から判断する。
・否定形はNot+分詞。
・完了形はHaving+過去分詞。
・受動態では過去分詞やHaving been+過去分詞を使う。
・主語が異なる場合は独立分詞構文になることがある。
最も重要なのは、分詞の意味上の主語を確認することです。 分詞構文が何を説明しているのかを意識すると、英文の意味を正確に読み取れるようになります。


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