分詞構文|作り方・意味・完了形・受動態までわかりやすく解説

分詞構文は、接続詞を使った文を、現在分詞や過去分詞を使って簡潔に表す文法です。

一見難しそうですが、基本の作り方を理解すれば、英文の意味をつかみやすくなります。

この記事では、分詞構文の作り方、5つの代表的な意味、否定形・完了形・受動態、独立分詞構文まで、例文と日本語訳を使って解説します。

1. 分詞構文とは?

分詞構文とは、分詞を使って「〜するとき」「〜なので」「〜しながら」などの意味を表す表現です。
まずは、次の2つの英文を比較しましょう。

When I saw her, I waved to her.
彼女を見たとき、私は彼女に手を振りました。
Seeing her, I waved to her.
彼女を見て、私は彼女に手を振りました。

1つ目は接続詞 When を使った文です。
2つ目では、When I saw her が Seeing her に変わっています。

このように、接続詞を使った節を分詞を使って簡潔に表すことがあります。

💡 ポイント

分詞構文は、前後の内容をつなぎ、時間・理由・状況などを表します。ただし、接続詞を使った文と必ず同じニュアンスになるわけではありません。

2. 分詞構文の作り方

基本的な分詞構文は、次の手順で作ります。

STEP 1
接続詞を省略する

when・because・ifなどの接続詞を省略します。

↓
STEP 2
共通する主語を省略する

接続詞のある節と主節の主語が同じ場合は、 接続詞のある節の主語を省略します。

↓
STEP 3
動詞を現在分詞にする

接続詞のある節の動詞を 現在分詞(〜ing)にします。

次の英文で確認しましょう。

When I walked along the street, I met an old friend.
通りを歩いていたとき、私は旧友に会いました。
STEP 1
接続詞を省略する

When を省略します。

↓
STEP 2
共通する主語を省略する

2つの節で共通している主語 I を省略します。

↓
STEP 3
動詞を現在分詞にする

walked を walking に変えます。

Walking along the street, I met an old friend.
通りを歩いていると、私は旧友に会いました。

3. 分詞構文の5つの意味

分詞構文には、主に次の5つの意味があります。

意味日本語訳の目安
時〜するとき
理由〜なので
条件 〜すれば
譲歩〜だけれども
付帯状況・連続動作 〜しながら・そして〜

ただし、分詞の形だけで意味が決まるわけではありません。 前後の文脈から判断します。

① 時「〜するとき」

ある出来事が起こったときの状況を表します。

Walking home, I met my teacher.
家に歩いて帰っているとき、私は先生に会いました。
Opening the door, she found a cat.
ドアを開けると、彼女は猫を見つけました。

Walking homeは「家に歩いて帰っているとき」という時間的な状況を説明しています。

② 理由「〜なので」

主節の出来事が起こった理由を表します。

Feeling tired, I went to bed early.
疲れていたので、私は早く寝ました。
Not knowing the answer, he remained silent.
答えが分からなかったので、彼は黙っていました。

Feeling tiredは、早く寝た理由を説明しています。

③ 条件「〜すれば」

条件を表す分詞構文もあります。ただし、基本的な時・理由の用法に比べると、使える文脈は限られます。

Turning to the right, you will see the station.
右に曲がれば、駅が見えます。

この文では、Turning to the rightが「右に曲がれば」という条件を表しています。

④ 譲歩「〜だけれども」

予想に反する内容を表すこともあります。

Knowing the risks, he decided to try.
危険を知っていながらも、彼は挑戦することに決めました。

危険を知っているにもかかわらず挑戦する、という対比から譲歩の意味になります。

なお、譲歩を明確に伝えたい場合は、Althoughなどの接続詞を使う方が分かりやすいこともあります。

⑤ 付帯状況・連続動作「〜しながら・そして〜」

主節の動作と同時に起こっていることや、続いて起こる動作を表します。

She sat on the sofa, reading a book.
彼女は本を読みながらソファに座っていました。
He opened the box, finding a letter inside.
彼は箱を開け、中に手紙を見つけました。

1つ目は同時進行、2つ目は連続する動作を表しています。

4. 分詞構文の否定形

分詞構文を否定するときは、分詞の前にnotやneverを置きます。

》not / never + 現在分詞

Not knowing what to say, I remained silent.
何を言えばよいか分からなかったので、私は黙っていました。
Not feeling well, she stayed home.
体調がよくなかったので、彼女は家にいました。

5. 完了形の分詞構文

分詞構文が表す出来事が、主節の出来事より前に起こったことを明確に示したい場合は、完了形を使います。

》Having + 過去分詞

Having finished my homework, I went out.
宿題を終えたので、私は外出しました。
Having lost his key, he couldn’t enter the house.
鍵をなくしてしまったので、彼は家に入れませんでした。

1つ目では、宿題を終えたことが外出より前に起こっています。

💡 時間関係のイメージ

先に起こる: 宿題を終える

↓

後に起こる: 外出する

ただし、先に起こった出来事でも、順序が明らかな場合は通常の現在分詞を使うことがあります。
過去の出来事だから必ずHaving+過去分詞になるわけではありません。

6. 受動態の分詞構文

「〜される」「〜された」という受動の意味を表す場合は、過去分詞を使うことがあります。

過去分詞で始まる形

Written in simple English, this book is easy to read.
やさしい英語で書かれているので、この本は読みやすいです。
Surrounded by mountains, the village is beautiful.
山々に囲まれていて、その村は美しいです。

Writtenの前には、Beingが省略されていると考えられる場合があります。
一方、受動の出来事が主節より前に起こったことを明確に示す場合は、次の形を使えます。

Having been + 過去分詞

Having been warned about the danger, they took extra care.
危険について警告されていたので、彼らはいっそう注意しました。

警告を受けたことが、注意して行動したことより前に起こっています。

7. 独立分詞構文とは?

通常の分詞構文では、分詞の意味上の主語と主節の主語が同じです。

一方、2つの主語が異なる場合、分詞の前に独自の主語を残すことがあります。これを独立分詞構文といいます。

The weather being fine, we went hiking.
天気がよかったので、私たちはハイキングに行きました。
Time permitting, we will visit the museum.
時間が許せば、私たちは博物館を訪れます。

1つ目では、分詞構文側の主語はThe weather、主節の主語はweです。
2つ目も、Timeとweで主語が異なります。

8. 分詞構文の重要表現

分詞構文に関連する、よく使われる慣用表現も覚えておきましょう。

表現意味
generally speaking一般的に言えば
strictly speaking厳密に言えば
judging from ~ 〜から判断すると
speaking of ~ 〜と言えば
considering ~ 〜を考慮すると
Generally speaking, children learn languages quickly.
一般的に言えば、子どもは言語を早く習得します。
Judging from the sky, it will rain soon.
空の様子から判断すると、もうすぐ雨が降るでしょう。

これらは、通常の分詞構文とは異なり、主節の主語と分詞の意味上の主語が一致しない場合でも使われる定型表現です。

✏️ 練習問題

問題1|空欄に適切な語を入れましょう。

(   )along the street, I met an old friend.
Walking / Walked

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Walking

「通りを歩いていると、旧友に会った」という意味です。 I自身が歩いているため、現在分詞Walkingを使います。

問題2|空欄に適切な語を入れましょう。

(   )feeling well, she stayed home.
Not / No

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Not

「体調がよくなかったので、彼女は家にいた」 という意味です。 分詞構文を否定するときは、 分詞の前にNotを置きます。

問題3|空欄に適切な語を入れましょう。

(   )finished my homework, I went out.
Having / Being

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Having

「宿題を終えたので、外出した」 という意味です。 宿題を終えたことが外出より前に起こっているため、 完了形の分詞構文 「Having+過去分詞」を使います。

問題4|空欄に適切な語を入れましょう。

(   )in simple English, this book is easy to read.
Writing / Written

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Written

「やさしい英語で書かれているので、 この本は読みやすい」という意味です。 本は書かれる側なので、 過去分詞Writtenを使います。

問題5|空欄に適切な語を入れましょう。

Time(   ), we will visit the museum.
permitting / permitted

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permitting

「時間が許せば、博物館を訪れる」 という意味です。 Time permittingは独立分詞構文で、 「時間が許せば」という定型的な表現です。

📚️まとめ

分詞構文は、分詞を使って時間・理由・条件などを簡潔に表す文法です。

・基本形は現在分詞(〜ing)で始める。
・意味は時・理由・条件・譲歩・付帯状況など、文脈から判断する。
・否定形はNot+分詞。
・完了形はHaving+過去分詞。
・受動態では過去分詞やHaving been+過去分詞を使う。
・主語が異なる場合は独立分詞構文になることがある。

最も重要なのは、分詞の意味上の主語を確認することです。 分詞構文が何を説明しているのかを意識すると、英文の意味を正確に読み取れるようになります。

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