分詞は、名詞を修飾するだけでなく、文の補語になったり、知覚動詞やhave・getなどと組み合わせたりすることもできます。
現在分詞と過去分詞の基本が分かると、少し複雑に見える英文も構造をつかみやすくなります。
この記事では、分詞の代表的な使い方を例文とともにわかりやすく解説します。
分詞の主な使い方
分詞には、主に次のような使い方があります。
| 使い方 | 例 |
| 名詞を修飾する | a sleeping baby |
| 補語になる | The door remained closed. |
| SVOCで使う | I saw him running. |
| have・getと使う | I had my hair cut. |
| withと使う | She sat with her eyes closed. |
この記事では、このうち補語や特定の構文で使われる分詞を中心に見ていきます。
分詞が補語になる場合
分詞は、文の中で**主語や目的語の状態を説明する補語(C)**になることがあります。
まずは、主語を説明する場合から見てみましょう。
SVCで使われる分詞
第2文型「S+V+C」では、Cが主語Sの状態を説明します。
分詞がCになることもあります。
1つ目ではexcitingがmovieの性質を説明しています。
2つ目ではsurprisedがsheの状態を説明しています。
分詞が補語になる場合も、基本的には現在分詞は「〜している・〜させる側」、過去分詞は「〜された・その状態にある側」という関係を意識すると判断しやすくなります。
SVOCで使われる分詞
第5文型「S+V+O+C」では、Cが目的語Oの状態や動作を説明します。
分詞がCになることもあります。
O+現在分詞
現在分詞は、目的語Oが**「〜している」**ことを表します。
I saw him running.
では、
・O=him
・C=running
となります。
himがrunという動作をしているため、現在分詞runningが使われています。
O+過去分詞
過去分詞は、目的語Oが**「〜された状態」**であることを表します。
doorは「鍵をかける側」ではなく「鍵をかけられた側」なので、過去分詞lockedを使います。
SVOCでは、OとCの関係を見ることが重要です。
Oが動作をしているなら現在分詞、Oが動作を受けているなら過去分詞を使うのが基本です。
知覚動詞+目的語+分詞
see・hear・watch・feelなどの知覚動詞では
《知覚動詞 + O + 現在分詞》
「Oが〜しているのを見る・聞く・感じる」
という形がよく使われます。
see+O+現在分詞
現在分詞を使うことで、動作の途中・進行中の様子を表せます。
知覚動詞+O+原形との違い
知覚動詞では、現在分詞だけでなく動詞の原形が使われることもあります。
比較してみましょう。
基本的な違いは、
・原形:動作全体を見る
・現在分詞:動作の途中を見る
というイメージです。
✕ I saw him to cross the street.
○ I saw him crossing the street.
seeなどの知覚動詞では、この形でto不定詞は使いません。原形または現在分詞を使います。
知覚動詞+O+過去分詞
知覚動詞の後ろでは、過去分詞が使われることもあります。
《知覚動詞 + O + 過去分詞》
この場合、Oが**「〜されている」**ことを表します。
my nameは「呼ぶ側」ではなく「呼ばれる側」なのでcalledを使います。
have+O+現在分詞
haveの後ろに「O+現在分詞」を置くことがあります。
《have + O + 現在分詞》
主に、Oがある動作をしている状態にする・その状態を経験するといった意味を表します。
O自身がその動作をしているため、現在分詞を使います。
have+O+過去分詞
非常によく使われるのが、have + O + 過去分詞です。
《have + O + 過去分詞》
代表的には、**「Oを〜してもらう」**という意味を表します。
my hairは「切る側」ではなく「切られる側」なので過去分詞cutを使います。
computerも「修理する側」ではなく「修理される側」なのでrepairedとなります。
「〜される」という被害・経験を表す場合
have+O+過去分詞は、「〜してもらう」だけでなく、自分にとって望ましくないことを経験する場合にも使われます。
この場合、「盗んでもらった」という意味ではありません。
文脈によって、依頼・サービスなのか被害・経験なのかを判断します。
have+O+過去分詞=必ず「〜してもらう」ではありません。
I had my wallet stolen. のように、「〜されてしまう」という被害を表すこともあります。
get+O+過去分詞
《get + O + 過去分詞》
意味はhave+O+過去分詞と似ていて、**「Oを〜してもらう・Oを〜された状態にする」**という意味になります。
haveよりもgetのほうが、会話では比較的カジュアルに使われます。
with+名詞+分詞
《with + 名詞 + 分詞》
これは、**「〜した状態で」「〜しながら」**という付帯する状況を表します。
with+名詞+現在分詞
名詞が動作をしている場合は現在分詞を使います。
handsがshakeしているため、現在分詞shakingを使います。
with+名詞+過去分詞
名詞が「〜された状態」の場合は過去分詞を使います。
なお、2つ目のopenは分詞ではなく形容詞です。
with+名詞の後ろには、分詞だけでなく形容詞などが置かれることもあるので注意しましょう。
with+名詞+分詞でも、名詞と分詞の関係を見るのが基本です。
名詞が「〜する側」なら現在分詞、「〜される・その状態にある側」なら過去分詞と考えましょう。
現在分詞と過去分詞の見分け方
ここまでの内容を整理すると、分詞を選ぶときは分詞の直前にある名詞・目的語との関係を見ることが大切です。
| 関係 | 使う分詞 | 例 |
| Oが動作をする | 現在分詞 | I saw him running. |
| Oが動作を受ける | 過去分詞 | I found the door locked. |
| Oが動作している状態 | 現在分詞 | She kept me waiting. |
| Oがされた状態 | 過去分詞 | Keep the door closed. |
「現在か過去か」ではなく、能動か受動かを考えると判断しやすくなります。
問題1|空欄に適切な語を入れましょう。
I saw a boy( )in the park.
running / run
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running
「少年が公園で走っているところを見た」という意味です。 boyが走っている途中の様子を表すため、 現在分詞runningを使います。 なお、runも文法的には可能ですが、 動作全体を見るという意味になります。
問題2|空欄に適切な語を入れましょう。
I found the door( ).
locking / locked
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locked
doorは「鍵をかける側」ではなく、 「鍵をかけられた状態」なので、 過去分詞lockedを使います。
問題3|空欄に適切な語を入れましょう。
I had my hair( )yesterday.
cut / cutting
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cut
「昨日、髪を切ってもらった」という意味です。 my hairは切られる側なので、 「have+O+過去分詞」の形を使います。 cutは原形・過去形・過去分詞が同じ形です。
問題4|空欄に適切な語を入れましょう。
She kept me( )for thirty minutes.
waiting / waited
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waiting
「彼女は私を30分間待たせました」という意味です。 meがwaitという動作をしている状態を表すため、 現在分詞waitingを使います。
問題5|空欄に適切な語を入れましょう。
She was sitting with her eyes( ).
closing / closed
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closed
eyesは「閉じられた状態」なので、 過去分詞closedを使います。 「彼女は目を閉じたまま座っていました」 という意味です。
📚️まとめ
分詞は名詞を修飾するだけでなく、補語やさまざまな構文の中でも使われます。
・分詞はSVCやSVOCの補語になるOが動作をしている場合は現在分詞を使う
・Oが動作を受けている場合は過去分詞を使う
・知覚動詞+O+現在分詞で「Oが〜しているのを見る・聞く」を表せる
・have+O+過去分詞で「Oを〜してもらう」などを表せる
・get+O+過去分詞もよく使われる
・with+名詞+分詞で「〜した状態で」という付帯状況を表せる
分詞を見分けるときは、形だけで覚えるのではなく、**「誰・何が動作をするのか」「誰・何が動作を受けるのか」**を考えることがポイントです。
次の記事では、接続詞を使った文を分詞を使って簡潔に表す**「分詞構文」**について詳しく解説します。


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