受動態の基本は、**「be動詞+過去分詞」**です。
ただし、現在・過去・未来など、表したい時によってbe動詞の形が変わります。さらに、can・must・shouldなどの助動詞と受動態を組み合わせることもできます。
この記事では、現在形・過去形・未来表現から、進行形・完了形・助動詞を使った受動態まで順番に解説します。
受動態ではbe動詞を変えて時制を表す
受動態では、基本となる過去分詞はそのままで、主にbe動詞などを変えることで時制を表します。
たとえば、useを使って比べてみましょう。
| 種類 | 形 | 例 |
| 現在形 | am / is / are+過去分詞 | is used |
| 過去形 | was / were+過去分詞 | was used |
| 未来 | will be+過去分詞 | will be used |
| 現在進行形 | am / is / are being+過去分詞 | is being used |
| 現在完了形 | have / has been+過去分詞 | has been used |
どの形でも、最後に過去分詞 usedが置かれていることに注目しましょう。
受動態そのものを表しているのは「be+過去分詞」の部分です。
現在形の受動態
現在形の受動態は、「〜されます」「〜されています」のように、現在の状態や習慣・一般的な事実などを表します。
《am / is / are+過去分詞》
主語が単数ならis、複数ならareを使います。
受動態でも、be動詞は主語に合わせて変化します。
過去分詞だけを見て判断するのではなく、be動詞までセットで確認しましょう。
過去形の受動態
過去形の受動態は、「〜されました」「〜された」のように、過去に行われたことを表します。
《was / were+過去分詞》
単数の主語にはwas、複数の主語にはwereを使います。
現在 This room is cleaned every day.
この部屋は毎日掃除されます。
過去 This room was cleaned yesterday.
この部屋は昨日掃除されました。
過去分詞cleanedは変わらず、is → wasになることで過去を表しています。
未来の受動態
未来の受動態は、「〜されるでしょう」「〜される予定です」のように未来に行われる事を表します。
《will be+過去分詞》
willの後ろではbe動詞が原形になるため、am・is・areではなくbeを使います。
be going toを使った受動態
「〜される予定だ」のような未来は、be going toを使って表すこともできます。
《be going to be+過去分詞》
be going toの後ろに、受動態の基本形であるbe+過去分詞を置くと考えると分かりやすいでしょう。
進行形の受動態
進行形の受動態は、「今まさに〜されている」のように、動作が進行中であることを表します。
《am / is / are being+過去分詞》
普通の現在進行形は、be動詞+動詞のing形です。
受動態ではbeをing形のbeingにして、その後ろに過去分詞を置きます。
現在形との違い
The room is cleaned every day.
その部屋は毎日掃除されます。
→ 習慣
The room is being cleaned now.
その部屋は今、掃除されています。
→ 今まさに掃除中
beingが入ることで、「〜されている途中」という進行中の意味になります。
過去進行形の受動態
過去進行形の受動態は、「〜されている途中だった」のような過去のある時点で行われたことを表します。
《was / were being+過去分詞》
現在進行形ならis being、過去進行形ならwas beingのように、最初のbe動詞を変えて時制を表します。
完了形の受動態
完了形と受動態を組み合わせることもできます。
現在完了の受動態
《have / has been+過去分詞》
現在完了のhave / hasの後ろでは、beの過去分詞であるbeenを使います。
通常の受動態との違い
The room was cleaned.
その部屋は掃除されました。
→ 過去に掃除されたことを表す
The room has been cleaned.
その部屋は掃除されました。
→ 掃除が完了し、その結果が現在につながっていることを表す
日本語訳だけでは違いが分かりにくいため、過去の出来事だけなのか、現在とのつながりがあるのかを意識しましょう。
過去完了の受動態
《had been+過去分詞》
「私たちが到着した」という過去よりも前に、掃除が完了していたことを表しています。
助動詞を使った受動態
can・must・shouldなどの助動詞も、受動態と組み合わせることができます。
《助動詞+be+過去分詞》
| 助動詞 | 受動態 | 主な意味 |
| can | can be+過去分詞 | 〜されることができる |
| must | must be+過去分詞 | 〜されなければならない |
| should | should be+過去分詞 | 〜されるべき |
| may | may be+過去分詞 | 〜されるかもしれない |
| will | will be+過去分詞 | 〜されるだろう |
助動詞の後ろでは、be動詞は必ず原形のbeになります。
can+受動態
《can be+過去分詞》
で、「〜されることができる」「〜できる」という意味になります。
must+受動態
《must be+過去分詞》
で、「〜されなければならない」という義務を表せます。
should+受動態
《should be+過去分詞》
で、「〜されるべきだ」という意味になります。
may+受動態
《may be+過去分詞》
で、「〜されるかもしれない」という可能性を表します。
次の問題に答えましょう。
問題1
( )に適切な語を入れましょう。
This room( )cleaned every day.
問題2
次の文を過去形の受動態にしましょう。
They built this bridge in 2000.
問題3
( )に適切な語を入れましょう。
The results will( )( )tomorrow.
(announceを使う)
問題4
次の日本語に合う英文を作りましょう。
「その部屋は今、掃除されています。」
問題5
( )に適切な語を入れましょう。
The problem has( )( ).
(solveを使う)
問題6
次の文を「〜されなければならない」という意味の受動態にしましょう。
We must follow these rules.
問題7
次の英文の間違いを直しましょう。
This machine can used by anyone.
問題8
次の2つの英文の意味の違いを考えましょう。
A.The room is cleaned every day.
B.The room is being cleaned now.
回答を見る
1.is
現在形の受動態なので「is+過去分詞」を使います。
2.This bridge was built in 2000.
this bridgeを主語にして、過去形の受動態「was+built」にします。
3.be announced
未来の受動態は「will+be+過去分詞」で作ります。
4.The room is being cleaned now.
現在進行形の受動態は「am / is / are+being+過去分詞」です。
5.been solved
現在完了の受動態は「have / has+been+過去分詞」で作ります。
6.These rules must be followed.
助動詞の受動態は「助動詞+be+過去分詞」です。
7.This machine can be used by anyone.
canの後ろにbeを入れ、「can+be+過去分詞」にします。
8.Aは「その部屋は毎日掃除される」、Bは「その部屋は今まさに掃除されている」です。
Aは習慣を表す現在形、Bは現在進行中の動作を表す受動態です。
📚️まとめ
受動態は「be動詞+過去分詞」が基本ですが、be動詞などの形を変えることでさまざまな時制を表せます。
・現在形は「am / is / are+過去分詞」
・過去形は「was / were+過去分詞」
・未来は「will be+過去分詞」
・進行形は「being+過去分詞」
・完了形は「been+過去分詞」
・助動詞は「助動詞+be+過去分詞」
形を一つずつ丸暗記するより、受動態の「be+過去分詞」を土台にして、時制・進行形・完了形・助動詞を組み合わせると理解しやすくなります。
次の記事では、第4文型・第5文型、句動詞、by以外の前置詞など、基本形だけでは理解しにくい「特殊な受動態」について詳しく解説します。


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