完了形とは|現在完了・過去完了・未来完了の使い方をゼロからわかりやすく解説

完了形とは?

完了形は、過去の出来事と、現在・過去・未来のある時点とのつながりを表す表現です。

《have+過去分詞》を基本として作ります。

現在完了・過去完了・未来完了では、haveの部分を変化させます。

種類基本形基準となる時点
現在完了have・has+過去分詞現在
過去完了had+過去分詞過去
未来完了will have+過去分詞未来

完了形で大切なのは、単に「~した」と訳すのではなく、ある出来事が基準となる時点とどうつながっているかを考えることです。

現在完了

現在完了は、《have・has+過去分詞》で作ります。

主語
I・you・we・theyhave+過去分詞
he・she・ithas+過去分詞

現在完了は、過去に始まった出来事と現在とのつながりを表します

主な使い方は次の4つです。

・継続「ずっと~している」
・経験「~したことがある」
・完了「~したところだ・~してしまった」
・結果「~して、その結果今…」

① 継続「ずっと~している」

過去に始まった状態が、現在まで続いていることを表します。

I have lived here for five years.

私は5年間ここに住んでいます。

解説

5年前から住み始め、現在もここに住んでいます。

She has known him since 2020.

彼女は2020年から彼を知っています。

解説

2020年から現在まで「知っている」という状態が続いています。

継続では、for・sinceがよく使われます。

表現意味
for~の間for five years
since~以来・~からsince 2020

② 経験「~したことがある」

過去から現在までに、何かを経験したことがあると表す場合にも現在完了を使います。

I have visited Kyoto three times.

私は京都を3回訪れたことがあります。

She has never seen snow.

彼女は一度も雪を見たことがありません。

経験では次の表現がよく使われます。

表現意味
ever今までに
never一度も~ない
once1回
twice2回
three times3回
before以前に

Have you ever ~?

経験を尋ねる代表的な表現です。

Have you ever been to London?

今までにロンドンへ行ったことがありますか?

③ 完了「~したところだ・~してしまった」

ある動作がちょうど完了したことを表します。

I have just finished my homework.

私はちょうど宿題を終えたところです。

She has already eaten lunch.

彼女はもう昼食を食べました。

完了では次の表現がよく使われます。

表現意味
justちょうど
alreadyすでに・もう
yetまだ・もう

yetは疑問文や否定文でよく使われます。

Have you finished your homework yet?

もう宿題を終えましたか?

I haven’t finished it yet.

私はまだそれを終えていません。

④ 結果「~して、その結果今…」

過去に起こった出来事の結果が現在まで残っている場合にも現在完了を使います。

I have lost my key.

私は鍵をなくしてしまいました。

解説

鍵をなくした結果、今も手元にないことを表します。

He has gone to London.

彼はロンドンへ行ってしまいました。

解説

ロンドンへ行った結果、今ここにはいないという意味になります。

have been toとhave gone toの違い

この2つは特に間違えやすい表現です。

表現意味現在の状況
have been to~へ行ったことがある/行ってきた戻っている
have gone to~へ行ってしまった基本的にまだ戻っていない

She has been to Paris twice.

彼女はパリへ2回行ったことがあります。

She has gone to Paris.

彼女はパリへ行ってしまいました。

現在完了と過去形の違い

現在完了と過去形は、日本語ではどちらも「~した」と訳されることがあるため、特に混同しやすい表現です。

大きな違いは、現在とのつながりがあるかどうかです。

過去形現在完了
過去の出来事として表す過去と現在のつながりを表す
過去の時点が中心現在が基準

I visited Kyoto last year.

私は去年京都を訪れました。

解説

「去年」という過去の出来事について話しています。

I have visited Kyoto three times.

私は京都を3回訪れたことがあります。

解説

現在までに3回経験していることを表しています。

現在完了と一緒に使えない過去表現

現在完了は、基本的に過去の特定の時点を表す言葉とは一緒に使いません。

たとえば、
・yesterday
・last week
・last year
・two days ago
・in 2020

などです。

✕ I have visited Kyoto last year.
○ I visited Kyoto last year.

last yearは過去の時点をはっきり表すため、過去形を使います。

過去完了

過去完了は、《had+過去分詞》で作ります。

過去のある時点を基準にして、それより前に起こった出来事を表します。

I had finished my homework before my mother came home.

母が帰宅する前に、私は宿題を終えていました。

出来事の順番は、

① 宿題を終えた

② 母が帰宅したです。

②も過去の出来事ですが、①はさらにその前に起こっています。

このように、過去よりさらに前の出来事を表すときに過去完了を使います。

過去完了の「大過去」

過去の出来事よりもさらに前に起こった出来事を表す用法を、大過去と呼ぶことがあります。

When I arrived at the station, the train had already left.

私が駅に着いたとき、電車はすでに出発していました。

時間の流れを整理すると、

電車が出発した

私が駅に到着した

現在

となります。

「電車が出発した」が「駅に到着した」より前なので、had leftを使います。

未来完了

未来完了は、《will have+過去分詞》で作ります。

未来のある時点までに、動作が完了している・ある状態が続いていることなどを表します。

I will have finished my homework by eight.

私は8時までには宿題を終えているでしょう。

By next year, I will have lived here for ten years.

来年までには、私はここに住んで10年になります。

未来完了では、**by ~(~までに)**がよく使われます。

byとuntilの違い

byとuntilはどちらも「~まで」と訳されますが、意味が異なります。

表現イメージ意味
by期限~までに
until継続~までずっと

Finish it by five.
5時までにそれを終えてください。

Stay here until five.
5時までここにいてください。

完了を表す未来完了では、「その時点までに」=byが重要になります。

完了形を時間の流れで整理しよう

現在完了・過去完了・未来完了は、形だけを見ると難しく感じます。

しかし、違いはどの時点を基準にしているかです。

完了形基準イメージ
現在完了現在過去 → 現在
過去完了過去さらに前 → 過去
未来完了未来現在・過去 → 未来

現在完了だけを「have+過去分詞」と丸暗記するのではなく、

ある出来事が、基準となる時点までどうつながっているのか

というイメージで理解すると、過去完了や未来完了にも応用しやすくなります。

✏️ 練習問題

次の空欄に適切な形を入れましょう。

1.I(   )(   )here for five years.[live]

2.She(   )(   )Kyoto three times.[visit]

3.I(   )(   )my homework before my mother came home.[finish]

4.I(   )(   )(   )the work by five tomorrow.[finish]

5.次の英文の間違いを直しましょう。
I have seen him yesterday.

回答を見る

1.have lived
過去から現在まで5年間住んでいるため、現在完了の継続を使います。

2.has visited
現在までに3回訪れた経験を表しているため、現在完了を使います。

3.had finished
母が帰宅したという過去の出来事より前に宿題を終えているため、過去完了を使います。

4.will have finished
明日の5時という未来の時点までに完了することを表しているため、未来完了を使います。

5.I saw him yesterday.
yesterdayは過去の特定の時点を表すため、現在完了ではなく過去形を使います。

📚️まとめ

完了形について、特に重要なポイントは次のとおりです。

・完了形は、ある出来事と基準となる時点とのつながりを表す
・現在完了は have・has+過去分詞
・現在完了には「継続・経験・完了・結果」の4つの用法がある
・過去完了は had+過去分詞 で、過去より前の出来事を表す
・未来完了は will have+過去分詞 で、未来のある時点までの完了・継続などを表す
・現在完了では、yesterdayやlast yearなど過去の特定の時点を表す言葉は基本的に使わない
・完了形は「どの時点を基準にしているか」を考えると理解しやすい

完了形は、日本語訳だけで判断しようとすると難しく感じやすい文法です。

現在完了=現在、過去完了=過去、未来完了=未来を基準にするという時間のつながりを意識して理解していきましょう。

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