動名詞の意味上の主語・否定・完了形・受動態をわかりやすく解説

動名詞は「動詞+ing」の形で、「〜すること」という意味を表します。

基本的な使い方を理解したら、次に覚えたいのが意味上の主語・否定・完了形・受動態です。

この記事では、少し発展的な4つの形について、例文を使いながらわかりやすく解説します。

動名詞の基本をおさらい

動名詞は、**「動詞+ing」**の形で名詞のような働きをします。

I enjoy playing tennis.
私はテニスをすることを楽しんでいます。

playingはplayに-ingを付けた動名詞です。

基本的には「〜すること」と考えると理解しやすいでしょう。

この記事では、ここから一歩進んだ動名詞の形を見ていきます。

動名詞の意味上の主語

通常、動名詞が表す動作を「誰がするのか」は、文脈や文の主語から判断できます。
しかし、動名詞の動作をする人をはっきり示したい場合があります。
この「動名詞の動作をする人・もの」を意味上の主語といいます。

意味上の主語は、基本的に次の形で表します。

《所有格 + 動名詞》

I don’t like his smoking.
私は彼がタバコを吸うことが好きではありません。

この文では、

his → タバコを吸う人
smoking → タバコを吸うこと

という関係になっています。
つまり、hisがsmokingの意味上の主語です。

目的格を使うこともある

特に会話などでは、意味上の主語に目的格を使うこともあります。

I don’t like him smoking here.
私は彼がここでタバコを吸うことが好きではありません。

his smokingのような所有格を使う形が基本ですが、him smokingのような形も使われます。

まずは「所有格+動名詞」を基本として覚えておくとよいでしょう。

▼代名詞についておさらいする

「代名詞」の記事へ→

動名詞の否定

動名詞を否定して「〜しないこと」と表したい場合は、動名詞の前にnotを置きます。

not + 動名詞
=「〜しないこと」

He regrets not studying harder.
彼はもっと一生懸命勉強しなかったことを後悔しています。

notがstudyingを否定して、

studying → 勉強すること
not studying → 勉強しないこと

となっています。

意味上の主語と一緒に使う場合

意味上の主語がある場合は、次の語順になります。

《意味上の主語 + not + 動名詞》

I’m worried about his not coming.
私は彼が来ないことを心配しています。

語順は、his + not + comingとなります。

「誰が」→「しない」→「何をする」の順番で考えるとわかりやすくなります。

完了動名詞とは?

動名詞が表す出来事が、文の動詞よりも前に起こったことを明確にしたい場合は、完了動名詞を使います。

《having + 過去分詞》

日本語では「〜したこと」「〜してしまったこと」などと訳されます。

普通の動名詞と完了動名詞の違い

次の2つを比べてみましょう。

doing→ 通常の動名詞
having done→ 完了動名詞

He is proud of winning the game.
彼はその試合に勝ったことを誇りに思っています。
He is proud of having won the game.
彼はその試合に勝ったことを誇りに思っています。

日本語訳は似ていますが、having wonを使うと、「試合に勝った」という出来事が「誇りに思っている」より前に起こったことをより明確に表せます。

時間関係で考える

完了動名詞は、次のように考えると理解しやすくなります。

先に起こったこと → having+過去分詞
その後のこと → 文の動詞

She regretted having told him the truth.
彼女は彼に真実を話したことを後悔しました。

時間の流れは、

① 真実を話した
↓
② 後悔した

となります。
「話した」ほうが先なので、having toldが使われています。

完了動名詞の否定

完了動名詞を否定するときも、基本的なルールは同じです。

《not having + 過去分詞》

He regretted not having studied harder.
彼はもっと一生懸命勉強しなかったことを後悔しました。

having studied→ 勉強したこと
にnotを付けて、

not having studied→ 勉強しなかったこと

となります。

受動態の動名詞

動名詞で「〜されること」と受け身の意味を表したい場合は、受動態の動名詞を使います。

《being + 過去分詞》

doing → 〜すること
being done → 〜されること

と覚えるとわかりやすいでしょう。

I don’t like being treated like a child.
私は子どものように扱われることが好きではありません。

treatは「扱う」という意味です。

treating → 扱うこと
being treated → 扱われること

となり、being+過去分詞によって受け身を表しています。

動名詞の形を整理

ここまで登場した動名詞を整理すると、次のようになります。

種類形意味
基本形doing〜すること
否定not doing〜しないこと
完了形having done〜したこと
完了形の否定not having done〜しなかったこと
受動態being done〜されること

すべてを一度に暗記するよりも、

doingを基本にして、必要な意味を付け加える

と考えるのがおすすめです。

否定したい → not doing
前の出来事を表したい → having done
受け身にしたい → being done

というように整理しましょう。

✏️ 練習問題

問題1|空欄に適切な形を入れましょう。

I don’t like(   )smoking here.
he / his

回答を見る

his

smokingの動作をする人を表す意味上の主語です。基本的には「所有格+動名詞」の形を使います。

問題2|「勉強しないこと」となるように空欄を埋めましょう。

(   )studying

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not

動名詞を否定するときは、動名詞の前にnotを置きます。「not+動名詞」で「〜しないこと」を表します。

問題3|空欄に適切な形を入れましょう。

She regretted(   )him the truth.
telling / having told

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having told

「真実を話した」という出来事が「後悔した」より前に起こったことを明確に表すため、「having+過去分詞」の完了動名詞を使います。

問題4|空欄に適切な形を入れましょう。

I don’t like(   )like a child.
treating / being treated

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being treated

「子どものように扱われること」という受け身の意味なので、「being+過去分詞」の形を使います。

問題5|次の英文を日本語に訳しましょう。

He regretted not having studied harder.

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彼はもっと一生懸命勉強しなかったことを後悔しました。

not having studiedは完了動名詞の否定で、「勉強しなかったこと」を表しています。

📚️まとめ

動名詞には、基本のdoingだけでなく、さまざまな形があります。

・意味上の主語+doing → 「〜が…すること」
・not doing → 「〜しないこと」
・having+過去分詞 → 「〜したこと」
・not having+過去分詞 → 「〜しなかったこと」
・being+過去分詞 → 「〜されること」

特に重要なのは、完了動名詞は文の動詞より前の出来事を明確に表し、受動態の動名詞は「〜されること」を表すという違いです。
形だけを暗記するのではなく、「誰がするのか」「いつ起こったのか」「する側か、される側か」を考えると理解しやすくなります。

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