「昨日会った男性」「私が買った本」のように、名詞に詳しい説明を加えたいときに使うのが関係代名詞です。
関係代名詞を使うと、2つの文を1つにつなぎながら、前にある名詞を詳しく説明できます。
この記事では、who・which・that・whose・whomの使い分けから、主格・目的格・所有格の違い、関係代名詞の省略まで順番に解説します。
1.関係代名詞とは?
関係代名詞とは、名詞を後ろから説明しながら、2つの文をつなぐ語です。
まずは、次の2つの英文を見てみましょう。
この2つの文では、the girlとSheが同じ人を表しています。
そこで、Sheを関係代名詞whoに変えて、2つの文をつなぎます。
who speaks English wellが、前にあるthe girlを詳しく説明しています。
このthe girlのように、関係代名詞によって説明される名詞を**「先行詞」**といいます。
関係代名詞は、先行詞を後ろから詳しく説明する働きをします。
2.関係代名詞の基本的な使い分け
関係代名詞は、
① 先行詞が「人」か「人以外」か
② 関係詞節の中でどんな役割をしているか
によって使い分けます。
| 役割 | 人 | 人以外 |
| 主格 | who / that | which / that |
| 目的格 | whom / who / that | which / that |
| 所有格 | whose | whose |
最初は、次の3つを基本として覚えておきましょう。
人 → who
人以外 → which
人・人以外の両方 → that
3.主格の関係代名詞|who・which・that
関係代名詞が、関係詞節の中で主語の役割をしている場合を「主格」といいます。
who|先行詞が人
先行詞が人の場合は、基本的にwhoを使います。
whoは、livesの主語になっています。
もとの文で考えると、
My friend lives in Canada.
のMy friendにあたる部分です。
which|先行詞が人以外
先行詞が物などの場合は、基本的にwhichを使います。
whichがisの主語となり、a bookを詳しく説明しています。
that|人・人以外のどちらにも使える
thatは、人にも人以外にも使えます。
つまり、
主格では、人 → who / that
人以外 → which / that
が基本です。
4.目的格の関係代名詞|whom・which・that
関係代名詞が、関係詞節の中で目的語の役割をしている場合を「目的格」といいます。
もとの形は、I met the man yesterday. です。
the manはmetの目的語なので、目的格の関係代名詞を使います。
人を表す目的格ではwhomが正式な形ですが、日常的な英語ではwhoもよく使われます。
先行詞が人以外の場合は、whichを使います。
目的格でもthatを使うことができます。
5.所有格の関係代名詞|whose
「〜の」という所有の関係を表す場合は、whoseを使います。
もとの文では、Her father is a doctor.となります。
つまり、
her father → whose father
と変化していると考えると分かりやすいでしょう。
所有格はwhose+名詞の形になります。
whose father
whose name
whose car
whoseとwho’sを混同しないようにしましょう。
whose =「〜の」という所有を表す
who’s = who is / who has の短縮形
6.主格・目的格・所有格の見分け方
関係代名詞では、主格・目的格・所有格を見分けられることが重要です。
関係代名詞の後ろに注目すると、比較的簡単に判断できます。
主格|関係代名詞+動詞
whoのすぐ後ろに**plays(動詞)**があります。
who自身がplaysの主語なので、主格です。
目的格|関係代名詞+主語+動詞
whoの後ろに**she likes(主語+動詞)**があります。
likesの目的語が欠けていて、その役割をwhoがしているため目的格です。
所有格|whose+名詞
所有格では、whoseの後ろにfatherのような名詞が続きます。
主格 → 関係代名詞+動詞
目的格 → 関係代名詞+主語+動詞
所有格 → whose+名詞
7.関係代名詞を使った文の作り方
関係代名詞の文を作るときは、3つのステップで考えると分かりやすくなります。
まずは、次の2文を1つにしてみましょう。
2つの文から、同じ人・物を表している部分を探します。
今回はthe woman = Sheが同じ人物を表しています。
詳しく説明したい名詞を先行詞にします。
今回はthe womanが先行詞になります。
Sheは「人」を表し、teachesの主語なのでwhoに変えます。
先行詞の後ろにつなげて、the woman who teaches Englishとします。
8.関係代名詞の省略
関係代名詞は、すべて省略できるわけではありません。
基本的に、目的格の関係代名詞は省略できます。
whichはboughtの目的語なので、省略できます。
一方、主格の関係代名詞は基本的に省略できません。
× I know a boy plays soccer.
○ I know a boy who plays soccer.
whoはplaysの主語として必要なので、省略できません。
主格 → 基本的に省略できない
目的格 → 省略できる
9.thatを使う場合・使えない場合
thatは人・人以外のどちらにも使える関係代名詞です。
ただし、thatがよく使われる場合とthatを使えない場合があります。
thatがよく使われる場合
先行詞に最上級・the first・the onlyなどが含まれる場合は、thatがよく使われます。
また、先行詞が「人+物」の場合にもthatが使われます。
「最上級やthe onlyがあれば、必ずthatしか使えない」という意味ではありません。
まずはこれらの場合にはthatが好まれることが多いと覚えておきましょう。
thatを使えない場合
代表的なのが、前置詞の直後です。
この場合、to thatとはできません。
また、コンマを使って情報を付け加える非制限用法でもthatは使えません。
前置詞+関係代名詞や非制限用法については、別記事の「関係詞の発展」で詳しく解説します。
10.練習問題
ここまで学習した内容を確認してみましょう。
問題1|空欄に適切な関係代名詞を入れましょう。
The woman( )lives next door is a teacher.
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who
先行詞the womanは「人」で、関係代名詞がlivesの主語になっているため、主格のwhoを使います。thatも使えます。
問題2|空欄に適切な関係代名詞を入れましょう。
This is the book( )I bought yesterday.
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which
先行詞the bookは「物」で、関係代名詞はboughtの目的語なのでwhichを使います。thatも使え、関係代名詞自体を省略することもできます。
問題3|空欄に適切な関係代名詞を入れましょう。
I know a girl( )mother is a pianist.
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whose
「その女の子の母親」という所有関係を表しているため、whoseを使います。
問題4|関係代名詞を省略できる場合は、省略して書き換えましょう。
This is the cake which my mother made.
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This is the cake my mother made.
whichはmadeの目的語として使われているため、省略できます。
問題5|2つの文を関係代名詞を使って1文にしましょう。
I have a friend.
He speaks French.
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I have a friend who speaks French.
a friendとHeが同じ人物を表しています。Heを主格のwhoに変えて、a friendの後ろにつなげます。
11.まとめ
関係代名詞は、名詞を後ろから説明しながら、2つの文をつなぐ働きをします。
・関係代名詞によって説明される名詞を「先行詞」という
・人にはwho、人以外にはwhichを使うのが基本
・thatは人・人以外のどちらにも使える
・主格は関係詞節の中で主語になる
・目的格は目的語になり、基本的に省略できる
・所有を表す場合はwhoseを使う
特に大切なのは、**「先行詞が何か」と「関係詞節の中で何が欠けているか」**を見ることです。
この2つが分かれば、who・which・thatなどの使い分けもかなり判断しやすくなります。
次の子記事では、**when・where・why・howを使う「関係副詞」**について詳しく解説します。


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