関係詞には、who・which・thatなどの関係代名詞だけでなく、when・where・whyなどの関係副詞もあります。
どちらも先行詞を後ろから説明しますが、関係詞節の中での役割が異なります。
この記事では、関係副詞の基本から、when・where・why・howの使い方、関係代名詞との違い、前置詞+whichとの書き換えまで分かりやすく解説します。
1.関係副詞とは?
関係副詞とは、先行詞を後ろから説明しながら、2つの文をつなぐ語です。
まずは、次の2つの英文を見てみましょう。
2文目のon that dayは「その日に」という時を表しています。
この部分を関係副詞whenに変えると、2つの文を1つにつなげることができます。
このように、関係副詞は時・場所・理由などを表しながら、先行詞を後ろから説明する働きをします。
関係副詞は、「前置詞+名詞」に近い働きをしながら2つの文をつなぎます。
when → 時
where → 場所
why → 理由
2.関係副詞の基本的な使い分け
関係副詞は、基本的に先行詞の種類によって使い分けます。
| 関係副詞 | 表すもの | 主な先行詞 | 意味 |
| when | 時 | day・time・yearなど | 〜するとき |
| where | 場所 | place・house・cityなど | 〜する場所 |
| why | 理由 | reason | 〜する理由 |
| how | 方法 | – | 〜する方法 |
まずは、
時 → when
場所 → where
理由 → why
の3つを覚えると分かりやすいでしょう。
howは少し使い方が特殊なので、後ほど詳しく解説します。
3.when|時を表す関係副詞
whenは、「時」を表す先行詞を説明するときに使います。
先行詞には、day・time・yearなどがよく使われます。
whenは、
on the day
at the time
などの「前置詞+名詞」にあたる部分をまとめて表しています。
時を表す先行詞 → when
the day when ~
the time when ~
the year when ~
4.where|場所を表す関係副詞
whereは、「場所」を表す先行詞を説明するときに使います。
whereは、
in the house
in the city
などの「前置詞+場所」を表しています。
場所を表す先行詞 → where
the place where ~
the house where ~
the city where ~
ただし、先行詞が場所だから必ずwhereになるわけではありません。
ここが関係代名詞との違いを理解する重要なポイントです。
5.why|理由を表す関係副詞
whyは、「理由」を表す先行詞reasonを説明するときに使います。
whyはfor the reasonにあたる働きをしています。
the reason+why ~
「〜する理由」という形でよく使われます。
6.関係代名詞と関係副詞の違い
ここが今回の記事で最も重要なポイントです。
関係代名詞と関係副詞は、どちらも先行詞を後ろから説明します。
違いは、関係詞節の中に主語・目的語などの欠けた要素があるかどうかです。
関係代名詞|後ろの文が不完全
関係詞節だけを見ると、
I bought __ last year.
となり、boughtの目的語がありません。
その欠けている目的語をwhichが担当しています。
そのため、関係代名詞を使います。
関係副詞|後ろの文が完全
関係詞節を見ると、
I grew up.
だけで「私は育った」という文が成立しています。
主語や目的語が欠けていないため、関係副詞whereを使います。
関係代名詞
→ 後ろの文が不完全
→ 主語・目的語などが欠けている
関係副詞
→ 後ろの文が完全
→ 主語・目的語がそろっている
7.先行詞だけで判断しない
関係詞を選ぶときによくある間違いが、「場所ならwhere」と先行詞だけで判断することです。
次の2文を比べてみましょう。
どちらも先行詞は**the house(場所)**です。
しかし、
I grew up.
→ 文が成立する
→ where
I bought __.
→ 目的語が足りない
→ which
となります。
「場所だからwhere」と決めるのはNGです。
先行詞だけではなく、関係詞の後ろの文が完全か不完全かまで確認しましょう。
8.関係代名詞・関係副詞を見分ける3ステップ
迷ったときは、次の3ステップで判断すると分かりやすくなります。
まず、関係詞によって説明される先行詞を確認します。
関係詞の後ろに、主語・動詞・目的語など必要な要素がそろっているかを確認します。
後ろの文が不完全なら関係代名詞、完全なら関係副詞を基本に判断します。
この見分け方を覚えておくと、先行詞だけを見て判断するミスを減らせます。
9.関係副詞は「前置詞+which」に書き換えられる
関係副詞のwhenやwhereは、**「前置詞+which」**に書き換えられる場合があります。
when → 前置詞+which
when = on which という関係になっています。
where → 前置詞+which
where = in which という関係です。
関係副詞は、「前置詞+関係代名詞which」に近い働きをしています。
when → on / at / in which など
where → in / at which など
前置詞は先行詞や文の意味によって変わるため、「when=必ずon which」ではない点には注意しましょう。
10.関係副詞の省略
when・where・whyは、文によって省略できる場合があります。
特にthe day・the time・the place・the reasonなどの後では、省略されることがあります。
whyも省略できます。
11.how|方法を表す関係副詞
howは「方法・やり方」を表します。
ただし、when・where・whyとは少し使い方が異なります。
how自体に**「方法」という意味が含まれている**ため、基本的に先行詞the wayと一緒には使いません。
× This is the way how he solved the problem.
○ This is how he solved the problem.
○ This is the way he solved the problem.
howには「方法」という意味が含まれるため、基本的にthe way howとはしません。
12.関係代名詞と関係副詞の違いまとめ
最後に、違いを整理しておきましょう。
| 関係代名詞 | 関係副詞 | |
| 主な語 | who・which・thatなど | when・where・whyなど |
| 働き | 代名詞+接続詞 | 副詞+接続詞 |
| 後ろの文 | 不完全 | 完全 |
| 欠けるもの | 主語・目的語など | 基本的になし |
| 例 | the house which I bought | the house where I live |
特に重要なのは、先行詞だけで判断しないことです。
「場所だからwhere」「時だからwhen」と決めるのではなく、関係詞の後ろの文が完全か不完全かを確認しましょう。
13.練習問題
ここまで学習した内容を確認してみましょう。
問題1|空欄に適切な関係詞を入れましょう。
I remember the day( )we first met.
回答を見る
when
先行詞the dayは「時」を表し、後ろのwe first metは必要な要素がそろった文なので、関係副詞whenを使います。
問題2|空欄に適切な関係詞を入れましょう。
This is the restaurant( )we had dinner.
回答を見る
where
先行詞the restaurantは場所を表し、we had dinnerは文として成立しているため、関係副詞whereを使います。
問題3|空欄に適切な関係詞を入れましょう。
This is the restaurant( )we visited yesterday.
回答を見る
which
we visitedだけではvisitedの目的語が足りません。その役割を関係詞が担当するため、関係代名詞whichを使います。thatも使えます。
問題4|空欄に適切な関係詞を入れましょう。
I don’t know the reason( )he was angry.
回答を見る
why
先行詞the reasonを説明しているため、理由を表す関係副詞whyを使います。
問題5|次の文を「前置詞+which」を使って書き換えましょう。
This is the house where I grew up.
回答を見る
This is the house in which I grew up.
whereは、この文ではin the houseにあたる働きをしているため、in whichに書き換えられます。
14.まとめ
関係副詞は、時・場所・理由などを表しながら、先行詞を後ろから説明する語です。
・時を表すときはwhen
・場所を表すときはwhere
・理由を表すときはwhy
・howは「方法」を表す
・関係代名詞の後ろは不完全な文になる
・関係副詞の後ろは完全な文になる
・whenやwhereは「前置詞+which」に書き換えられることがある
・先行詞だけで関係代名詞・関係副詞を判断しない
特に大切なのは、関係詞の後ろの文が完全か不完全かを見ることです。
この見分け方を身につければ、whichとwhereなどの使い分けも判断しやすくなります。
次は、**what・非制限用法・複合関係詞などを扱う「関係詞の発展」**について学んでいきましょう。


コメント