英単語を知っていても、並べる順番が分からなければ英文は作れません。
英語では、基本的に「主語+動詞」の順番で文を組み立てます。さらに、目的語や補語を加えることで、さまざまな意味を表せます。
この記事では、英文を作るために必要な「文の要素」「基本語順」「5文型」を、初心者向けに例文とともに解説します。
英文は「主語+動詞」から始まる
英語の文は、基本的に次の順番で作られます。
▶主語(S)+動詞(V)
・主語:誰が・何が
・動詞:どうする・どのような状態である
I study.
私は勉強します。
Birds fly.
鳥は飛びます。
・I:主語
・study:動詞
・Birds:主語
・fly:動詞
日本語では主語を省略することがありますが、英語では原則として主語が必要です。
✖主語を省略してしまう
✕ Am tired.
○ I am tired.
私は疲れています。
日本語では「疲れた」のように主語を省略できますが、英語では原則として主語が必要です。
英文を読むときは、最初に「誰が・何が」にあたる主語と、「どうする」にあたる動詞を探しましょう。
英文を作る4つの要素
英文は、主に次の4つの要素で構成されています。
| 要素 | 記号 | 役割 | 例 |
| 主語 | S | 誰が・何が | I、Tom、The dog |
| 動詞 | V | どうする・どのような状態か | play、like、is |
| 目的語 | O | 何を・誰を | tennis、English、him |
| 補語 | C | 主語や目的語を説明する | happy、a teacher、kind |
S・V・O・Cは、それぞれ英語の頭文字です。
・S:Subject
・V:Verb
・O:Object
・C:Complement
主語(S)
主語は「誰が」「何が」にあたる部分です。
She sings well.
彼女は上手に歌います。
この文では、Sheが主語です。
動詞(V)
動詞は、主語の動作や状態を表します。
She sings well.
彼女は上手に歌います。
この文では、singsが動詞です。
目的語(O)
目的語は、動作の対象となる「何を」「誰を」にあたる部分です。
I like music.
私は音楽が好きです。
musicは、likeの対象なので目的語です。
補語(C)
補語は、主語または目的語の状態や性質を説明する部分です。
She is kind.
彼女は親切です。
kindは、主語Sheがどのような人なのかを説明しています。
目的語と補語は役割が異なります。
・目的語:動作の対象
・補語:主語や目的語の説明
補語が使われる文では、基本的に「主語=補語」または「目的語=補語」の関係が成り立ちます。
・She is a teacher.
・She = a teacher
英文の意味を補う修飾語
S・V・O・Cのほかに、場所・時間・方法などの情報を加える言葉を「修飾語」といいます。修飾語はM(Modifier)と表すことがあります。
I study English at school.
私は学校で英語を勉強します。
She plays tennis every Sunday.
彼女は毎週日曜日にテニスをします。
at schoolは「どこで勉強するのか」を補足しています。
every Sundayは「いつテニスをするのか」を表します。
修飾語を取り除いても、文の骨組みは残ります。
I study English at school.
↓
I study English.
S + V + O
長い英文を読むときは、場所や時間などの修飾語をいったん外し、S・V・O・Cを見つけると構造を理解しやすくなります。
英語の語順と日本語の違い
日本語と英語では、単語を並べる順番が異なります。
▶日本語の語順
・私は 英語を 勉強します。
・主語+目的語+動詞
▶英語の語順
・I study English.
・主語+動詞+目的語
英語では、動詞が主語の直後に置かれるのが基本です。
英語は語順によって意味が決まるため、日本語と同じ順番で単語を並べることはできません。
× I English study.
○ I study English.
単語を一つずつ日本語に置き換えるのではなく、英語の語順のまま理解することが大切です。
英語の5文型
英文の基本的な形は、次の5つに分類できます。これを「5文型」といいます。
| 文型 | 基本構造 | 主な意味 |
| 第1文型 | S+V | SがVする |
| 第2文型 | S+V+C | SはCである |
| 第3文型 | S+V+O | SがOをVする |
| 第4文型 | S+V+O+O | Sが人に物をVする |
| 第5文型 | S+V+O+C | SがOをCにする・OをCと呼ぶ |
第1文型「S+V」
第1文型は「主語(S)+動詞(V)」で構成されます。
Birds fly.
鳥は飛びます。
He smiled.
彼はほほ笑みました。
・Birds:S
・fly:V
・He:S
・smiled:V
場所や時間を表す修飾語が加わることもあります。
She lives in Tokyo.
彼女は東京に住んでいます。
文の骨組みはShe livesなので、S+Vの第1文型です。in Tokyoは場所を表す修飾語です。
文が長く見えても、場所・時間・方法などを表す言葉は、文型に含まれないことがあります。
第2文型「S+V+C」
第2文型は「主語(S)+動詞(V)+補語(C)」で構成されます。
She is happy.
彼女は幸せです。
・She:S
・is:V
・happy:C
この文では、She=happyの関係が成り立ちます。
第2文型では、be動詞のほかに、look、become、feelなども使われます。
He became a doctor.
彼は医者になりました。
You look tired.
あなたは疲れているように見えます。
第2文型では、補語が主語の状態・性質・職業などを説明します。
第3文型「S+V+O」
第3文型は「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)」で構成されます。
I like music.
私は音楽が好きです。
She reads books.
彼女は本を読みます。
・I:S
・like:V
・music:O
・She:S
・reads:V
・books:O
目的語は、動詞のあとに置かれる「何を」「誰を」にあたる言葉です。
日本語では「音楽が好き」と表現しますが、英語のmusicは動詞likeの目的語です。日本語の助詞だけで判断せず、英文の中での役割を確認しましょう。
第4文型「S+V+O+O」
第4文型は「主語(S)+動詞(V)+人(O)+物(O)」で構成されます。
My father gave me a book.
父は私に本をくれました。
・My father:S
・gave:V
・me:O(人)
・a book:O(物)
第4文型は、一般的に「誰かに何かを与える・伝える」という意味を表します。
よく使われる動詞には、次のようなものがあります。
・give:与える
・show:見せる
・tell:伝える
・teach:教える
・send:送る
・buy:買ってあげる
第4文型では、通常「人を表す目的語+物を表す目的語」の順番になります。
・give me a book
・私に+本を与える
第5文型「S+V+O+C」
第5文型は「主語(S)+動詞(V)+目的語(O)+補語(C)」で構成されます。
They call him Ken.
彼らは彼をケンと呼びます。
・They:S
・call:V
・him:O
・Ken:C
him=Kenの関係が成り立っています。
The news made me happy.
その知らせは私を幸せにしました。
この文では、me=happyの関係が成り立ちます。
第5文型では、補語が目的語の名前・状態・性質を説明します。
・O=Cの関係が成り立つ
・CはOについて説明する
目的語と補語の見分け方
目的語と補語を見分けるときは、イコールの関係を確認します。
・I like dogs.
・I ≠ dogs
dogsは動作の対象なので目的語です。
・I am a student.
・I = a student
a studentはIを説明しているので補語です。
・We call the dog Pochi.
・the dog = Pochi
Pochiはthe dogを説明しているので補語です。
動詞の後ろにある言葉を、すべて目的語と考えないようにしましょう。「誰・何を説明しているのか」を確認することが大切です。
× I English study.
○ I study English.
英文の構造を見抜く手順
英文を読むときは、次の順番で確認しましょう。
- 主語(誰が・何が)を探す
- 動詞(どうする・どのような状態か)を探す
- 動詞のあとに目的語や補語があるか確認する
- S・V・O・Cの関係から文型を判断する
- 場所や時間などの修飾語を確認する
My brother gave me a new bag yesterday.
私の兄は昨日、私に新しいバッグをくれました。
・My brother:S
・gave:V
・me:O
・a new bag:O
・yesterday:M
文型はS+V+O+Oの第4文型です。
最初からすべての単語を訳そうとせず、文の骨組みであるS・V・O・Cを先に見つけましょう。
次の英文について、S・V・O・Cを確認し、文型を答えてください。
1.Tom runs every morning.
2.This flower is beautiful.
3.I study English every day.
4.My mother bought me a new bag.
5.We call the cat Momo.
6.次の単語を正しい順番に並べ替えてください。
・soccer / plays / Ken
7.次の英文の間違いを直してください。
・She English studies every day.
回答を見る
1.第1文型(S+V)
2.第2文型(S+V+C)
3.第3文型(S+V+O)
4.第4文型(S+V+O+O)
5.第5文型(S+V+O+C)
6.Ken plays soccer.
7.She studies English every day.
まとめ
英文は、基本的に主語と動詞を中心に組み立てられます。
・Sは主語「誰が・何が」
・Vは動詞「どうする・どのような状態か」
・Oは目的語「何を・誰を」
・Cは補語「主語や目的語を説明する言葉」
・英語の基本語順は「主語+動詞」
・英文の骨組みは5文型に分類できる
・長い英文でも、最初にS・V・O・Cを探す
5文型を丸暗記するだけではなく、例文の中でそれぞれの要素を見つける練習をしましょう。英文の構造が分かると、英文法・長文読解・英作文のすべてを学びやすくなります。

コメント